商売と株式の神様
前の話の後書きで貨幣レートのことを書かせていただいたのですが、話の進行上、以前のレートのままだと矛盾が発生してしまうので、修正をさせていただきました。
修正前
エレイナの値段 白金貨4枚と金貨6枚
シェートの値段 白金貨2枚と金貨8枚
金貨10枚=白金貨1枚
修正後
エレイナの値段 白金貨4枚と金貨60枚
シェートの値段 白金貨2枚と金貨80枚
金貨100枚=白金貨1枚
への変更となりましたのでよろしくお願いします。
「おーい。母さん?大丈夫?」
口を開いたまま固まっている母に声をかけると、茫然としていた顔が一瞬で鬼の形相へと変わり胸ぐらを掴んで来た。
「グレイス貴方今、白金貨7枚と金貨40枚と言いましたね!?そのお金が貴方の貯金?そんな話認められるわけがないでしょう!その金額がどれほどのものかわかっているんですか?大国でもそんな金額おいそれと用意できるものではないんですよ!?」
母が怒鳴るのも当然だ、白金貨7枚というのは大国の 国庫から用意したとしても、その4分の1以上がなくなるのだから。
「信じられないと言われても、本当のことなんだからしょうがないじゃないか」
胸倉をグワングワンされながら拗ねたように呟く。
その呟きが聞こえたのか、母の手がピタリと止まって鋭い目をこちらに向けて来た。
やめて見ないで!怖いから!!
「その話が本当だとして、そのお金はどうやって稼いだんですか?」
「えっと、株式と商業組合の商品売買で…」
その一言で母の顔が鬼を超えて悪魔になった。
(僕にそう見えるだけだよ!)
「グレイス…お母さん言いましたよね?株式と商業組合には手を出すなと」
「で、でも…」
「言いましたよね?」
「言いました」
怖い、これ以上ないほど怖い!!
「今もやっているんですか?」
「もうやってないよ」
「それは良かったです。株式などで稼いだお金は使い切ったのでしょうね」
「い、いや、それが…」
「何ですか。はっきり話しなさい」
「それが…うまく行きすぎて、使い切れる金額じゃないというか」
「どういうことですか?」
「えっと、白金貨だけでも300枚をゆうに超えているから…」
「さ、さんびゃく?!」
悪魔のようだった顔が白金貨300枚という単語で幽霊のように青白くなってしまった。
「グレイス、もしかして貴方、商業組合のグリムレイスという人物と株式の神様と呼ばれているアルケイドという人物を知っていますか?」
母が口にした二人の人物の名前、グレイスはそのどちらも知っていた。
「うん、知ってるよ。というか二人共中身は僕だよ」
グレイスの返答に母は驚き、納得したように頷いた。
「やっぱり、だから二人共あんなに機を見計らったかのように入金をしていたのね」
そうやって母が一人で納得していた時だった。
「話は聞かせてもらったわ!」
部屋の扉を勢いよく開けて、一人の少女が入ってきた。
今回は、会話成分多めでお送りしました。
話の流れがわかりずらかったらすいません(><)
お察しの方もいらっしゃると思いますが、次の話で新キャラ登場します!
そして今回ほとんど出番のなかった奴隷嫁の2人も活躍しますのでお楽しみ!