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紫陽花のごとく  作者: naomitiara-tica
8/20

忘年会の夜

2人ぼっちに出てきた、タカとシュンが共演したドラマはどんな話だったか?を想像して書いた作品です。私の彼役がシュン、画家役がタカと明記してあります。

土日クラスのメンバーで、クリスマス会兼忘年会をやる事になった。



何と無くそんな気がしたが、会場は愛子さんのバイトしてる店だった。

愛子さんは全然明け透けで、明るくみんなを接待してくれ、愛子さんの心遣いなんだろう、多分だが食事もかなりサービスされてた気がする。



2つのテーブルに別れて座る。最初はみんなおとなしく飲み食いしていたが、ビールがワインや焼酎に切り替わった頃からもう、お約束、集団酔っ払いによる乱痴気騒ぎに変わった。



私とシュンはたまには離れなさい?とみんなに離れて座らせられてしまった。



私のテーブルにはタカと由紀子さんとリュウ君。由紀子さんはタカの膝に座っている。タカは左手で由紀子さんが落ちないように支え、右手で私の左手をぎゅーと握ってしかも、手の平を揉むのだ。私もよく愛犬の肉球をムギムギするが、それだ。くすぐったくて逃げたくとも私の右側にはピッタリとリュウ君が張り付いており、リュウ君まで私の右手を離さない。もう!みんなやめてよ。酔っ払い!



私はそれよりシュンのテーブルが気になって仕方なく、さっきから全然酔えない。シュンの両脇には競うように愛子さんと百合さんが張り付いており、百合さんはシュンのうなじを触り、愛子さんはシュンの太ももを撫でている。シュンもへらへら喜んでるでは無いか?クゥ!2人ともそれ以上触ったらただじゃおかないわよ?



私が三角の目をしてシュン達を見ているのを笑いながら見てたリュウ君は

『ねぇ、僕と一度試して見ない?僕のほうがシュンさんより若いんだし。浮気するの今のうちだよ?』

と、私の耳をカプリと噛んだものだから私は飛び上がりそうになった。



すると、今度はシュンが形相を変えて素早く寄ってきて、タカからもリュウからも私を引き離す。その様子を見て全員で大笑いだ。スナックのママさんまで笑ってる。もう、酷いよぉ。みんなぁ。




百合さんが素早く私をトイレに引っ張り、

『さっき、愛子、シュン君口説いてたわよ。私がおふざけにしといたから、今のうちシュン君連れて帰りなさい』



くそっ。愛子のやつ!



女の焼きモチってのは凄い。私はシュンにもう、酔いが冷めて寒いから帰りたい、今日はずっと一緒にいて欲しいと甘えた。普段の私は飲み会の日は必ず自宅に帰るのだが....



シュンは悪い気はしなかったらしく、じゃ、僕の部屋に泊まらないかと言う。私が恥ずかしいと言うと、どうせこれから自分の家になるんじゃないかぁと。



シュンの部屋に泊まるのは初めてで、緊張したが、シュンの匂いのする部屋に安心してか、急に酔いが回って来た。



そうそう。今のうちにお眠りなさいな....



私は、次の日シュンから聞かされる話しにまた驚かされるなんて考えもせず熟睡したのだった。

ありゃあ!酔ったとは言え、イケメンと綺麗どころが揃うと皆様、理性は無しですね?

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