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紫陽花のごとく  作者: naomitiara-tica
7/20

愛子さんって?

2人ぼっちに出てきた、タカとシュンが共演したドラマはどんな話だったか?を想像して書いた作品です。私の彼役がシュン、画家役がタカと明記してあります。

百合さんは、タカに未練は無いそうだが、もし何かのきっかけでよりが戻ったら付き合っても良い。しかし別にどっちでも良いと言う。



うわぁ、余裕だぁ。でもちょっと不気味....



別に百合さん自分から特別なアクションも起こして無いし、タカに至っては全く普通に講師として接してくれてると言う。



百合さんはさらに続けた。

『それより、知ってる?愛子の噂(これまた呼び捨てだ)。あの人、凄く別れた旦那さんを憎んでるんだって。何でも別れてすぐに元亭が愛人だった人と子供作ったらしいの。で、マンションのローンは元亭が払ってるらしいんだけど何かとお金が苦しくて昼間の仕事と、夜は先輩の店でホステスやってるってよ』



でも、生活の苦しい人が絵なんて習うだろうか?私達みたいな実家組なら兎も角?



百合さんは私の心を読んだように、

『タカの絵のモデルやってるんじゃ無いかって。で、タカは結構優しいからそれでレッスン料免除にしてるんじゃないかってさ』



『ええっ?モデルってまさかの裸婦?で、プライベートでも深い仲とか?』



『うーん。多分。私の経験から言うと、モデルには手を出しちゃいけないんだけど、愛子ならどうかな?たまにはタカと寝てるんじゃない?可哀想な女の演出旨そうだもん』



私はもう途中から完全にシラフに戻り、変な汗ばり出て水ばかり飲んだ。



途中から店を変えてスタバのコーヒーでお口直しする。



『それより貴女、私の冗談なんて真に受けてなくていいから、しっかりシュン君捕まえときなさい。愛子が狙ってるからね?」



『ええっ?だって今、タカ先生との話....』



『全くお嬢様はこれだぁ。あの手の女は自分に優しい金持ちの男ならなんだっていいのよ。元亭への復讐心で自分を支えてるんだから』

と、これまたお嬢様みたいな顔の百合さんに言われると逆に真実味が増した。



でも愛子さん、そんな悪女に見えないけどなぁ〜。私にもみんなにも親切だし、明るいし、それこそ生活苦なんかに見えないし....



でも、この時の百合さんの忠告は当たっていた。噂話は半分、真実と違っていたが。



確かに愛子さんはタカにはもちろん、成り行きではあったのだがシュンにも触手を伸ばしていたのだ。



私は後に、ぼんやりしていた自分に死ぬ程後悔する事になる。



シュンは愛子さんが夜働いているスナックのお客として出会ったのだ。それはただの偶然だった。



神様は本当に意地悪だ。

あれま?バツイチの美人はタカ先生にも私の恋人シュンにも?だんだん雲行きが怪しいですね?

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