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紫陽花のごとく  作者: naomitiara-tica
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絵画教室のメンバー

2人ぼっちに出てきた、タカとシュンが共演したドラマはどんな話だったか?を想像して書いた作品です。私の彼役がシュン、画家役がタカと明記してあります。

私は絵を見るのが好きだが、小学生の油絵教室の数ヶ月しか絵の心得は無く、シュンに至っては全く初めてで、私達は土曜日か日曜日の、初級クラス、デッサンから習う事になった。



箱とかビンとかから始まったが、私は悪戦苦闘だった。しかしシュンは何をやっても上手いらしく、コツを覚えてあっと言うまにスラスラと描けるようになり、シュンも満足していたが、教えているタカも嬉しそうだった。2人はなかなか相性が良さそうだった。休憩時間も良く笑いながら雑談していた。



私とシュンが通うクラスに、愛子さんと言うバツイチの綺麗な女性がいた。35歳のキャリアウーマンで小学生の娘さんと暮らしているとの事。50歳の由紀子さん。優雅な奥様には見えるがなんと無く正体不明。28歳の清楚な印象の百合さんは私みたいなOLさん。お嬢様風。22歳のリュウ君はこれまたなかなかのイケメン。美大の学生でタカの後輩との事。



この6人が私達土日クラスのメンバーで、全員揃う事はなかなか少なかったが、レッスンが終わると、だいたいタカと一緒にみんなで食事に行った。



私は成り行きとは言え、社会人になって仲良いお稽古仲間が出来た事に驚いていた。やはりタカの人柄だろうか?みんなをまとめてしまうような求心力があり、それぞれにライバル心を燃やしている時もあるのだが、いつのまにかタカ中心に和気あいあいしているのだった。



そしてそれは、不幸になる序章の幕開けでもあった。



あんなにみんなで仲良くなるべきじゃなかった。

お稽古ならお稽古で、一線引いて置くべきだった。いや、引いていたのだ。当時余計な事を喋ったつもりは無かった。



私とシュンはいずれ結婚するつもりだと隠さず話してたし、愛子さんはもう結婚はこりごりだ、由紀子さんは結婚なんて人生の墓場だと、百合さんは結婚に興味ない、リュウ君は自分の回りの若い女はみんなにバカだとそれぞれが言っていた。



そして当時29歳のタカを巡って実は、女達全員が、内心できゅうきゅうとしていたのだなんて、誰が気づいていたろうか?



巡っていたのはタカだけじゃ無かった。女達の飽くなき欲望は美しいシュンにも若い身体の大学生のリュウにも向けられていたのだった。



タカの魅力に惑わされながらも、私はそれでも最初は本当に純粋に絵画教室とその集いを楽しんでいたし、シュンとの結婚を待ち望んでいた。このまま幸せになれると信じていた。

絵画教室楽しそうじゃないですか?でもイケメンが揃うと女達は仲悪くなるのはお約束ね?

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