表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紫陽花のごとく  作者: naomitiara-tica
16/20

愛子失踪?

2人ぼっちに出てきた、タカとシュンが共演したドラマはどんな話だったか?を想像して書いた作品です。私の彼役がシュン、画家役がタカと明記してあります。

幸せな気持ちで帰って来た私であったが、日本の地を踏んだ途端、愛子からの画像の事を否応無しに思い出し、現実に引き戻され暗い気持ちになった。



ソウルでの、シュンに怪しげなところは何一つ無かった。それどころか私達は前より絆を深めた気がしたし、慣れない外国であっても、シュンが居てくれれば、怖い事は何も無いし、ソウルでの生活に迷いは無かった。



私は会社に退社する旨伝え、簡単な引き継ぎをして、親しかった同僚や先輩には簡単に事情を話した。母は私が日本から離れる事に対し、少し渋々だったが、父は惚れた男にとことん付いて行くのが、本物のいい女だとか言って喜んでいた。地元の友人達にはラインを送り、今やすっかりカップル感のある百合さんとリュウ君とは3人で飲む事にした。



『土日クラス、もしかして解体?由紀子さんも居なくなったし、シュンさんソウルだし、利佳さんまで。僕も卒業で就職だから前より来れないし。百合さんは続けるの?愛子さんと2人だよ?』

と、リュウ君が心配する。



『ちよっと、2人とも知らなかった?愛子、辞めたらしいよ?てか行方不明?』



時期を聞くと、どうやら私にシュンの画像を送り付けたあたりから、愛子はパタリと来なくなったらしく、タカも何も言わないから詳しい事は分からない。しかし平日コースから流れて来た噂によると、闇金から逃げ回ってるのでは無いか?いや、ストーカーから逃げ回ってるのでは無いか?と、あまりいい話は聞かないと言う。



『しかもね?』

と、百合さんはちよっと興奮を抑えながら話す。



『愛子の娘を、タカのお父さんが引き取って、今、タカの家族と暮らしているって美也子がお手伝いの叔母さんに話してたんだって。なんか訳有りで凄く無い?』



『じゃ、タカ先生のお父さんが美也子さんも、愛子さんの娘も引き取ったって事?まるで聖母マリアのようなお父さんだね?』

と、リュウ君



私は聞いていて、複雑だった。確かに愛子は私みたいなのんびり人間には想像出来ないような何か苦労人の秘密はあるんだろう。だからと言ってなぜ全然関係ないシュンにちょっかいを出して、私を苦しめるんだろう?



私はキリ良いところで、2人に挨拶した。

『ソウルに遊びに来てよ。それに日本で無事式挙げる事になったら直ぐに連絡するね。でも、もしかしたら私達より、百合さん達が先?リュウ君も働くんだしね?』

と、かまったら、2人はソワソワして、実はそのつもりだと言う。



教室から由紀子さん、シュンが居なくなり、私も休みがちだったので、レッスンは愛子、百合さん、リュウ君の3人が多かった。だから自然にリュウ君は百合さんを愛子さんから守る形で、帰りも引っ付いて居たので、恋人同士になったのは当然とも言えた。



『リュウねぇ、今までの男で、最高に身体の相性がいいの』

と、百合さんは私にこっそり言って舌を出す。ふふ。わざとはすっぱに話す百合さん、可愛い。

リュウ君を散々イジメながら2人とも幸せそうだ。良かった。私はちよっと涙ぐむ。



『さぁ、今度は貴女の番。もうタカにフラついていた事は忘れてシュン君の胸に飛び込むのよ』と、百合さんは帰り際私に耳打ちする。

『タカとの初体験の事はリュウにも内緒だからね?』



分かってますって!言える筈がない^_^



そう、私はシュンに付いて行く。百合さんやみんなに心から祝福されて幸せになるのだ。シュンから離れる事なんて絶対に無いし、私を幸せに出来るのはシュンだけなのだ。



私は全ての用事が済んだ最後、明日ソウルに出発の前日、タカにお別れに行った。

百合やリュウにもソウル行きを告げ、タカにお別れを告げに行く私。そろそろ愛子のは秘密も分かりそうですね?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ