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紫陽花のごとく  作者: naomitiara-tica
11/20

美也子さんとタカ

2人ぼっちに出てきた、タカとシュンが共演したドラマはどんな話だったか?を想像して書いた作品です。私の彼役がシュン、画家役がタカと明記してあります。

私が若いリュウ君と居酒屋へ行ったと言ってシュンはプリプリ怒る。



『タカ先生が私が教室に顔出さないから様子見て来いって行ったんだって。それにあの日シュン、ソウルに出張だったじゃない?私とリュウ君が一緒にいる画像ラインに入れたでしょ?』



『そうだけどさぁ。ほらタカ先生もリュウ君もカッコいいからさ。利佳にくっ付いて欲しく無いんだぁ』



はっ?良く言うわよ。

自分はどうなのよ?



私は内心イラっとしたが、リュウ君が愛子に誘われた話をすると、

『え?だって、幾つ違い?13歳下?まだ学生じゃ無いか?まさか酒代を払わせるつもりは無いだろうからやっぱりそっち目当て?』

と、急に愛子の変態ぶりに矛先が変わる。




あぁ。ヤダヤダ。

もう教室辞めるか?でもそれも悔しい。



次の教室にしらっと普通に行くと、みんなも全く普通だったが、タカが久しぶりに全員揃ったから帰りに食事に行こうと言うので、近くのイタリアンレストランに行く。



私はもう、愛子のことばかり見てしまう。



愛子がタカにさっとおりぼりを渡す。シュンにタバスコを取って渡す。リュウ君にコーヒーのお代わりを頼む。



愛子の何から何までが腹が立った。見てて吐き気がした。気のせいか、百合さんも微妙に機嫌悪い。



百合さんとコーヒーお代わりのとこで一緒になったので、

『何か、具合でも悪いですか?もう出ましょうか』

と、水を向けてみる。



すると

『私これ以上、愛子見てたら怒鳴りそうだわ。あなた良く平気ね?余裕な訳?』

と、お冠だ。



私は笑って

『じゃ、逃げ出しますか!』

と、言って、私も百合も明日も忙しいからと、先に帰る旨をみんなにやんわり伝える。その辺はもう私達は大人だ。



素早くシュンにラインして、百合といつもの居酒屋に行くから良かったら後から来て!と伝える。



居酒屋で愛子にはもう耐えられ無い❗️と2人で散々悪口を言ってたらリュウ君がシュンと膨れながら入って来る。



『利佳さん酷いじゃ無い?僕を子供扱いにして除け者にして百合さんと2人で帰っちゃって?』



みんな大笑いだ。



4人で乾杯して飲み直す。



私はシュンが同伴を頼まれた話や、リュウ君が愛子に一緒に帰りたいと言われた話は出さない方が良い気がして黙っていたが、シュンもリュウ君も酔った勢いで自分からペラペラ喋り始めた。みんな軽いわぁ。秘密は守れないタイプね?



ビックリしたのは百合さんだ。



シュンにはこんな綺麗な彼女がいるのに、いくらタカの頼みだからって愛子の同伴に付き合うなんてどうかしてる、リュウ君には愛子に誘われたら嫌なら嫌でハッキリ言ってやって、あの時みんなでお茶飲もうなんて言わなければ良かったでしょ?と、凄い剣幕だ。



怒られたリュウ君は小さくなって、これまた嬉しそうだ。シュンはちょっとショボンとしてる。



あれ?もしかして、百合さんもリュウ君、気になってるのかな?まさかね?



良く、その場に居ない人の悪口を言って、人は仲良くなると言うが、その日の私達はもっぱら愛子の不気味さと、タカもどう言うつもりなんだ?と言う話で盛り上がった。



さすがに百合さんの初体験の相手だとは伏せておいだが....



シ『タカ先生は、愛子さん可哀想な人だって僕に言ってたから、なんか離婚の事情とか知ってるんじゃ無い?それで憐れんでるとか』



百『そうだとしても、同伴に毎回付き合うかしら?本当にただ飲み代払わせてるだけ?そんな都合のいい男いるかしら?おじいちゃんの上客でもあるまいし?』



リ『タカ先生やシュンさんに相手にされないから僕にちょっかい出して来たと思うんだ。タカ先生も、飲み代は出すけど一緒には帰ら無いんじゃ無いかな』



私『タカ先生はお金持ちだし、リュウ君も若いから狙ってるのは分かるんだけど、私がいるのにシュンを狙うのは何なの?私なんて目じゃ無いって訳?』



百『そこが、あの人の病んでるとこじゃ無いかしら?幸せに見える人、ぶち壊したいんじゃ無い?』



リ『あぁ、だから出会い系じゃなくて周りの人間にちょっかい出すのか。最初から愛子さん目当てにスナックに来た客なんて引っかけても自尊心満たされないんだろうな』



シ『あとは、自分の価値みたいなのを測ってるんじゃない?自分はまだ十分にいけてる女でしょ?決まった相手いたって私に振り向くでしょ?みたいな』

そーなんだろうけど、シュンが言うと微妙にムカついた。お前が愛子の店に行かなければ良かっただけだっつうの❗️



百『そー言えばさ、平日コースのタカ先生のアシスタントの美也子さん知ってる?ちょっとのべっとした顔の』



みんな頷く。



『あの人、タカ先生の言う事何でも聞くから彼女だって思われてたらしいんだけど、あの人のお父さんがタカのお父さんに借金をして、その担保にあいつを差し出して逃げたんだって』



はっ?韓国ドラマじゃないんだってば。何その時代錯誤の話?



百合さんは続けた。

『いずれは結婚させるかって、親同士が話してたくらい両家で仲良かったんだけど、美也子のお父さんが詐欺にあって不渡り出したんだって。タカ先生のお父さんも援助したらしいんだけど間に合わなかったみたいだって。で、美也子を頼みますってどっか行っちゃたらしいわ』



リ『じゃ、生活の面倒見る代わりに、タカ先生、夜な夜な美也子さんをやりまくり?もしかしてタカ先生のお父さんとも?』



百合さんはリュウ君を小突きながら

百『ばぁか!小説の読みすぎ!でもどうなんだろ?それこそ何か知ってそうな愛子に聞いて見れば』



はぁ。なんか付いて行けない。また酔いが回りそう。



愛子は勿論だが、タカ先生の回り、やっぱり不気味過ぎるよ〜〜

あれま。愛子さんだけじゃなくアシスタントの女性とも訳ありそうなタカ先生。真実は?

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