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紫陽花のごとく  作者: naomitiara-tica
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シュン役との出会い

2人ぼっちに出てきた、タカとシュンが共演したドラマはどんな話だったか?を想像して書いた作品です。

私は、2人の男に同時に恋した。今のご時世珍しい事ではあるまい。



同じぐらい幸せで同じくらい苦しんだ。



私はあの頃、どうすれば良かったんだろう?



私は普通のOLであり、結婚を約束した彼【シュン役】は地元の小金持ちだった。祖父の代から土地持ちであり、まぁ、賃貸賃金などもあり、現金がと言うより生活には困らないような....でも、彼は広告会社の営業で、気取らない全くふっつうの生活レベルだった。



もう1人の彼【タカ役】はこれまた地元で有名な美術商の跡取りだった。彼も美大を卒業して画家を目指していたが、いつの時代も画家で一流になるのは至難の技。絵を描きながら絵画教室を開いており、私はそこの生徒だった。



➖以下紛らわしいので、婚約者役をシュン、画家役をタカと明記する➖



私とシュンの出会いは雨だった。私25歳。シュン26歳。

私は本社が東京にある大手電気メーカーの地方の下請会社の派遣OLであり、シュンは私の会社に営業に来たのだ。もともと取引があった案件で、私は担当者に取り継いだけだし、シュンも挨拶に来ただけのような仕事だった。



私はパソコンこそ多少打てたりはしたが、特に会社に思い入れがあるわけでも無く、他に取り柄も無く、一年前に自然消滅した彼氏らしき人と別れてから、結婚したいわけでも無く、親がダラダラしてるんだったら何かしらお稽古でもしろと言うので、昔から鑑賞だけは好きだった絵画教室に通う事にした。



初回の体験教室があり、いざ行こうとしたらその日に限り生憎、雨が降って来た。それで私は完全にやる気をなくして駐車場まで走って帰ろうしたら、仕事が終わったらしいシュンが会社の入り口で空を見上げて呆然としていた。



普段なら知らんぷりするのだが、まぁ、はっきり言ってシュンの顔が好みだったんだろう。雨に少し濡れてしまったシュンの美しい横顔に見惚れた私は勇気を出して声を掛けた。ご迷惑じゃなかったらお近くまでお送り致しますが?っと。



シュンは恥ずかしそうに、でも、助かったぁと言うように嬉しそうに頷いた。



ドラマごときであるが、これが私とシュンの出会いだった。

御曹子の美しいシュン役にまずは出会いました。

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