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超えて行く者(異世界召喚プログラム)  作者: タケルさん
第一章 特効薬開発
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8話 ステータス画面はしっかり見よう

 「ふう、やっと落ち着いたな」


 蛙や虫の鳴き声、猫や犬の喧騒けんそう、そして時々橋を通る人と、言葉とは裏腹に俺はまったく落ち着かないような環境でくつろいでいた。


 横になったまま素パンをかじりつつ、ステータス画面を確認する。


 そういや、レベルが2になったんだよな。


 日坂部達也 年齢18 

 冒険者レベル1→2

 HP10→15

 MP0

 力5→7

 魔力0

 体力5→7

 速さ5→10

 命中10→20


 装備 

 ベレッタMODEL92 --- 

 ナイフ(採取用)

 木の盾(防御力10)

 リュック


 お金 

 5020エル

 アイテム 

 研ぎ石 油(錆び止め) 塩(調味料) 

 火打石 皮のマント


 NEW EQUIP

 ナイフ(採取用)

 木の盾

 リュック


 この上昇率は良いのか? 悪いのか?

 う~ん、わからん。

 でも、ナタリアさんは俺のステータスが低いと言っていたから、上昇率も低いかもしれない。


 ステータス画面を表示したまま、なにげなく上の方に視線を向ける。

 すると、ステータス画面の上の枠外にSTATUS、GUNBOX、QUEST、CAUTIONの表示があることに気がついた。


 え? まじか? 気づかなかったよ。

 まったく、こんなわかりにくい所に作るなよな。


 「はあ……」


 深い溜息を吐く。


 うーん、最初に落ち着いてもっとしっかりと調べるべきだったかな?

 もっとも、あの切迫した状況で気づけというのはかなり無理があっただろうけど。


 GUNBOXの画面を操作して表示する。

 画面にはNEXTWEAPON レベル5 ショットガンと表示されていた。


 なんだこれ?

 これはレベル5のショットガン?

 いや違う? レベルが5になったらショットガンが貰えるという意味なのかな?

 わからん。


 さらにポイントと表示された場所を発見する。

 

 ポイント? なんだこれ?

 レベルが1上がったから1ポイントなのかな?


 さらに、ポイントと表示された部分を操作する。

 表示された画面を見た瞬間、思わず大きな声を出しそうになった。


 うぉ! ポイント交換だと?

 これは弾が手に入るでいいんだよな?


 期待に興奮しつつ画面を操作する。


 ポイント交換アイテム 武器 弾薬 その他


 弾薬を横目で認識はしていたが、とりあえず武器を見てみる。


 HANDGUN OPEN レベル1

 SHOTGUN CLOSE レベル5

 RIFLE CLOSE レベル10

 GRENADE CLOSE レベル15


 どうやらポイントで銃を入手できるようで、ベレッタはもちろんガバメントやグロッグまであった。


 銃を購入できるのかよ。

 しかし、ポイントが5ポイントも必要?

 1レベル上がって1ポイント?

 これは結構きつくないか?


 レベルがいくつまでか知らないが、レベル1から2と98から99だとレベル上げの苦労はまるで違うだろ?

 それでも同じ1ポイントだとしたら……

 う~ん、高レベルになると貰えるポイントが増えるとか?

 今は考えてもわからんか。


 45ACP弾を使うコルトガバメントが欲しかったんだけどな。

 まあ、これはあくまでも武器を無くした場合の救済処置だろう。

 銃があっても弾が無いでは話しにならんからな。


 後は……


 このOPENとCLOSEはなんだろう?

 その系統の武器を購入できるレベルという認識でいいのかな?


 うーん、ハンドガンの例からそんな感じだな。

 レベル5になればショットガンが購入できるんだろう。

 まあ、このシステムを使うことは無いだろうけど。


 次にお待ちかねの弾薬を見てみる。


 パラベラム

 .40S&W


 どうやら、弾を選べるらしい


 パラベラムが9mm×19mmの弾だ。

 .40S&Wが10mm×22mmの弾だ。


 ベレッタは、バレルやマガジンの交換などの簡単な改造で10mmも使えたはず。

 まあ、部品の代えもないので9mmしか選択肢はないんだけど。


 フルメタルジャケット

 ソフトポイント

 ホローポイント

 アーマーピアシング


 なんかいろいろ出てきた。

 どうやら、弾頭の種類まで選べるらしい。


 ちなみに、フルメタルジャケットが通常使われる弾で、名前の通り弾頭部分がすべて鉄で覆われていて貫通性能と飛距離が高いのが特徴だ。

 そして、9mmというサイズの弾は、非殺傷とマガジンに入る弾数を多くすることを目的として作られたものであるため純粋な破壊の力は低い。

 魔物を相手にする俺としては、フルメタルジャケットの貫通力や射程距離を犠牲にしてでも破壊力の方が欲しいところだ。


 ホローポイント弾を選択してみる。

 すると、こちらもたくさんの種類が表示された。


 シルバーチップ

 スターファイア

 ブラックタロン


 そして、表示された弾の一つに目が止まる。


 おお! ブラックタロンがあるじゃないか!

 こいつは、威力がありすぎて危険すぎると発売中止になったやつだ。

 でも、本当は名前が変わっただけで同じのが普通に販売されて……ゲフンゲフン。

 まあ、大人の事情ってやつだが、そこはロマン補正だ。


 ブラックタロンとは直訳すると、黒い猛禽類の鉤爪かぎづめである。

 俺が交換した弾は、Winchester 9mm LUGER 147 Gr. Black Talon。

 9mmルガーというのはパラベラム弾の事で、ドイツのルガー社が原型を作ったパラベラム弾の事。

 つまり、表示されている内容は、アメリカのウィンチェスター社がドイツのルガー社のパラベラム弾を改造してブラックタロンと言う弾を作りましたよ、になるわけだ。


 <ブラックタロンとは>

 弾頭にテフロン加工が施してあり、ホローポイント弾ながら貫通性能も高めているのが特徴の弾だ。

 ちなみに、ライフルの弾やマグナムの弾にもブラックタロンはある。

 この弾頭の加工方法で作られた弾のことをブラックタロンと言うからだ。


 147Grとは弾の重さを表している。

 弾はグレインという単位を使う。

 1gが15.432Grになる。

 147Grは9.5gくらいだ。


 <ホローポイント弾とは>


 着弾するとバナナの皮を剥くように弾頭が裂けて、弾頭がマッシュルームのような形になり弾着面を広くして殺傷力を上げる弾のことである。

 貫通力はその分落ちるが、広くなった表面積分だけ物体に対しての摩擦が増えて破壊力が増す。

 9mmの小さい穴があいて貫通して抜けていく弾と比べたら、与えるダメージが段違いになることは言うまでもないだろう。

 弱点としては、弾頭部分が着弾時に裂けるように窪みができているため、空気抵抗によって命中率と飛距離が低下してしまうことである。


 早速交換して装備する。

 9mmブラックタロン(ホローポイント弾)

 ポイントは1ポイントで弾数は15発のようだ。


 その他は表示できなかった。

 次にQUESTを見てみる。


 ゴブリン100匹 アーミーナイフ×1 1/100

 ゴブリン300匹(銃可)手榴弾×5 6/300

 殺人兎40匹(銃可)閃光手榴弾×3 0/40


 なんだこれ?

 これは倒せば貰えるという解釈かいしゃくでいいんだよな?


 たぶん銃可は銃で倒してもカウントされるという意味だろう。

 他にもクエストがあるが、今は見なくていい。

 魔物の名前がゴブリンしかわからんしな。


 最後にCAUTIONを見る。

 おそらく、ここに今まで知りたかった事が書かれているだろう。

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