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超えて行く者(異世界召喚プログラム)  作者: タケルさん
第二章 デスゲーム開始
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88話 レッグスナイプ

 さて、今日もレギオンのダンジョンへ行きますかな。


 工房から出ると、道の前にはずらりと何百人もの行列ができていた。


 なんだこの集団は?


 その行列を目で追っていくと、工房の裏に建設中の新しい工場へと続いているようだった。


 気になったので、確認するために建設中の工場へと足を運ぶ。

 すると、なんと工場はすでに完成しているようだった。


 おいおい、数日前に着工したばかりだよね?

 もう工場が完成しているのは早すぎないか?


 「おお、達也君じゃないか」


 俺が完成していた工場に驚いていると、ロイドさんが話し掛けてきた。


 「ロイドさん、工場ができたんですか? ちょっと早すぎませんか?」


 「ははは、世の中お金さえあれば大概は何とかなるんだよ」


 ロイドさんの話しによると人海戦術で突貫工事をしていたそうだ。


 そういえばトンカン音がしていたな。


 隣の都市のレーベンだけではなく、帝都や西の都の方からも職人さんを呼び寄せたらしい。

 いったいどれほどの金額を使ったんだろうな。


 「あの並んでいる行列は雇用する従業員なんですか?」


 「そうだよ。達也君も落成式に出席するかい?」


 「いえ、ダンジョンに行く約束がありますから、遠慮しときます」


 すでに従業員の手配まで終わっていたとはな。

 さすがはやり手のロイドさんだ。


 どうやら、これで本格的な特効薬の生産が始まるようだ。


 多くの従業員が家族単位で移住してくるため、呼び寄せた職人さんはこの後も住宅の建築など腐るほど仕事があるらしい。

 特効薬を求めてきた冒険者もこの町に滞在する事が多くなっているそうで、モニカの町は好景気に沸いている。


 モニカの人口も10万人を超えるそうで、町から都市への申請が近いうちに行われるそうだ。


 こんな瞬く間に増えるとは……

 少し前までは1万人くらいだったのにな。

 やっぱり、従業員とその家族の移住が大きいんだろうな。


 まあ、それは置いておいてダンジョンへ行こう。



 弟子達と合流するとレギオンのダンジョンの入り口へと向かった。


 「おい、今からダンジョンに入るなら、高レベルの魔物に注意しろよ? 昨日からレベルの高い魔物の位置がおかしいんだ」


 ダンジョンへと入ろうとすると顔なじみの冒険者が声を掛けてきた。


 そういえば、昨日レベル19のロブスタークラブが入り口付近にいたな。

 あれは、本来なら1階層の奥の方に生息しているはずの魔物だ。

 やっぱり、何か問題があったんだな。


 教えてくれた冒険者に礼を言ってダンジョンへと進入した。


 そういえば、レベルが上がったんだ。


 日坂部達也 年齢18

 冒険者レベル13→14

 HP70→75

 MP0

 力60→65

 魔力0

 体力60→65

 速さ65→70

 命中130→140


 装備 

 ベレッタMODEL92(攻撃力100)9mm×19mmブラックタロン(ホローポイント弾)×15発

 2連装ボウガン(攻撃力60×2)

 矢筒 鉄の矢×50(攻撃力20)

 ロングソード(攻撃力10)

 ナイフ(解体用)

 革のラウンドシールド改(防御力30+10)手裏剣(攻撃力20×10)

 革の鎧改(防御力40+15)投げナイフ(攻撃力50×3)

 ポシェット 火炎瓶×3 ソーン(最高品質)×10 特効薬(最高品質)×4 毒消し×4

 ジッポライター

 まきびし

 リュック


 お金

 1058220エル


 アイテム 

 皮のマント 水筒(水)弦(予備) コッキング紐 矢筒(木の矢×3 鉄の矢尻の矢×40)

 火炎瓶×7 小型ハンマー(採取用) なめし皮の風呂敷

 在庫 

 真珠×20 革のヘルメットランプ(防御力10) ナイフ(採取用)


 POINT 2

 GUNBOX 

 BENELLI MODEL 3(攻撃力50×15)12GAUGE(00バックショット)×7

 HK417D(攻撃力600)7.62mm×51mm(フルメタルジャケット弾)×20

 9mm×19mmブラックタロン(ホローポイント弾)×20発

 12GAUGE(ライフルドスラグ)×6

 12GAUGE(BBバードショット)×4

 12GAUGE(00バックショット)×4

 7.62mm×51mm(フルメタルジャケット弾)×20

 M67 FRAGMENTATION GRENADE(攻撃力1000)×5

 M84 STUN GRENADE×3

 VICTORINOX SOLDIER(アーミーナイフ)

 NIGHT VISION ATN PS15-3I FOM 1400(暗視ゴーグル)


 投げナイフと手裏剣もすべて出来上がった。

 革の鎧や盾の軽いという特性を失ったが、力や体力が上がっているので問題ない。


 ダンジョンに入るとすぐに魔物が襲ってきた。

 クレイジーラットが50匹、マッドボアが5匹、レッドボアが2匹。

 数は多いが、幸いにも高レベルの魔物はいない。


 なら、あれを試してみるか。


 俺は今回の戦いで、足を狙うレッグスナイプに挑戦してみようと考えていた。

 成功確率は(こちらの命中-相手の速さ)/2だ。


 上手くいけば、魔物の動きを止めることができる(かも?)

 完全に決まらなくても、動きを遅くすることはできるはずだ(たぶん)


 ちなみに、レッグスナイプはスキルでも何でもない。

 俺が考えた足の間接部分を狙う技で、当然ながら使用制限も消費MPも無い。

 成功率も勝手に言ってるだけなので勘違いしないように。


 決して魔法が使えなくてスキルが無いからと、嫉妬したからじゃないんだからね?

 無いなら俺が自分で作ればいいじゃないか! と思いついただけなんだよ。

 そう、俺は昨日のくやしさの中で必死に考えただけなんだ!


 人……それを嫉妬と言う。


 まあ、フロンティア精神は必要だよね?

 失敗しても普通に戦えばいいだけだ。



 「ちょっと実験したい事があるから戦闘は任せるぞ」


 「え? はあ、わかりました」


 「実験ですか?」


 「おでに任せろ」


 俺は弟子達に作戦を伝えると矢を射る。

 そして、1発目が見事に決まる。


 よし、足の関節部分にクリーンヒットした。

 さあ、上手く行ったかな?


 戦闘の方は弟子達に任せて固唾を呑んで状況を確認する。

 レッドボアは片膝を引きずるように歩いていて、まともに走ることができなくなっていた。


 どうやら、レッグスナイプの効果は抜群のようだ。

 もう片方の足も射れば行動不能にできるだろうが、片足を潰すだけで充分だろう。

 足を引きずりながらでは、戦場に辿り着く頃には戦闘は終わっているからな。


 これは予想以上に使える。

 まさに瓢箪からこまだ。


 ボア系は右前足の後ろに急所があるから、矢では狙えなかったんだよね。

 しかも、レッグスナイプなら点ではなくて膝の面で狙うから当たりやすい。


 2本目の矢を射ると、もう1匹のレッドボアの足も潰す事に成功した。


 こうなると楽勝だった。

 主力のレッドボア2匹が戦闘に参加できないのだ。

 キールにダメージを与えられない雑魚しかいないため苦戦する事もない。


 こうして俺は、新スキル【レッグスナイプ】を習得した。

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