65話 サイレントテラー
ダンジョンに一歩足を踏み入れると、そこは漆黒と言う名の闇が支配している領域だった。
だが、俺にはそこにこそ勝算があった。
日坂部達也 年齢18
冒険者レベル12
HP65
MP0
力55
魔力0
体力55
速さ60
命中120
装備
ベレッタMODEL92(攻撃力100)9mm×19mmブラックタロン(ホローポイント弾)×15発
2連装ボウガン(攻撃力60×2)
矢筒 鉄の矢×50(攻撃力20)
ロングソード(攻撃力10)
ナイフ(解体用)
ナイフ(採取用)
NIGHT VISION ATN PS15-3I FOM 1400
革のラウンドシールド(防御力30)
革の鎧(防御力40)
ポシェット 火炎瓶×3 ソーン(最高品質)×5 特効薬(最高品質)×2 毒消し×2
ジッポライター
まきびし
リュック
お金
323520エル
アイテム
皮のマント ピッケル(採掘用)
水筒(水)弦(予備) コッキング紐
在庫 真珠×5 木の矢×3 鉄の矢尻の矢×40 革のヘルメットランプ(革の兜)(防御力10)
POINT 2
GUNBOX
BENELLI MODEL 3(攻撃力50×15)12GAUGE(00バックショット)×7
HK417D(攻撃力600)7.62mm×51mm(フルメタルジャケット弾)×20
9mm×19mmブラックタロン(ホローポイント弾)×23
12GAUGE(ライフルドスラグ)×6
12GAUGE(BBバードショット)×4
12GAUGE(00バックショット)×6
7.62mm×51mm(フルメタルジャケット弾)×20
NEW EQUIP
NIGHT VISION ATN PS15-3I FOM 1400
ダンジョンに入ると、暗闇の中で暗視ゴーグルをそっと装着する。
暗闇の中で静かに移動を開始すると、まだ入り口付近だというのにすぐに魔物と遭遇した。
しかし、明かりがないためか魔物はじっとしたままで動かない。
どうやら、こちらの姿はまったく見えていないようである。
やはりな。
魔物達も松明などの明かりでこちらの姿を認識していたんだな。
息を潜めると、音を立てないようにじり寄るようにして距離を縮める。
1~2mの間くらいまで距離を詰めると、微動だにしない魔物の急所にそっと2連装ボウガンを向けた。
頼むから気づくなよ。
「ぎぃ」
ゆっくりとトリガーを引くと、魔物は小さなうめき声を出して崩れるように倒れた。
よし、上手く言った。
この調子でどんどん進んで行こう。
ピシュ! ドサ!
「また、ゴブリンか」
あれから、すでに100回は矢を射っていた。
1m~2mくらいまで近づいても魔物はこちらに気づくことは無かった。
そして、命中がただでさえ異常に高い俺である。
この距離で外すわけがなかった。
静かに近づいて急所を狙うと百発百中で殺し続ける。
「邪魔だな」
魔物を無視して進む事ができたら楽だったのだが、2~3m程の狭い通路を塞ぐように溜まっているためそれは非常に困難だ。
いらいらしながらも最低限の魔物を排除しながら進む。
ブツン!
「くっ!?」
ボウガンを装填しようとして弦が切れた。
落ち着いて予備の弦をリュックから取り出す。
それにしても、暗闇での暗視ゴーグルとボーガンの組み合わせは最強だよな。
撃つ時に音が鳴らないから暗殺に向いているんだよね。
ある意味これは銃よりも強いかもしれない。
何事も条件次第ということだろう。
だけど、暗視ゴーグルの使用時にはなぜか経験値が入らないんだよね。
なんでだろ?
まあ、俺が欲しいのは戦える力だから、仮に経験値が貰えても使わなかっただろうけどな。
弦の交換が終わったので、移動を開始する。
ピシュ! ドサ!
また、1匹仕留めた。
本当ならこいつが目当てだったんだがな……
自分より速度の高い魔物をあっけなく仕留めると、コッキング用の紐を使って矢を装填する。
「はあ、これがモンスターパニックか」
すでに300回以上は矢を射っているだろうか?
コッキング紐がなければ疲労がやばかったかもしれない。
幸いにもすでに魔物の沸きは収まっているようなので、これ以上魔物の数が増えることがないのが救いか。
ちなみに、モンスターパニックは発生してから沸きが収まると、その規模に応じて一定期間は魔物がまったく発生しなくなる。
そして、モンスターパニックはそのダンジョンの奥から発生するらしいので、モンスターパニックが発生した時は入り口の方へ逃げるのがセオリーになる。
今回のモンスターパニックは入り口まで発生していた。
最大規模なので1週間くらいは魔物が沸かないだろう。
それにしても結構な時間が過ぎてるよな?
デールとチップだったか? まだ生きてるだろうか?
下手に戦わずに、暗闇の中で息を潜めていれば助かる見込みはあるのだが……
まあ、俺に出来るのは急いで進む事だけだな。
淡々と魔物を処理しながら奥へと進んで行くと、最後の大部屋で問題が発生した。
大部屋では、篝火が盛大に焚かれていたのだ。
これでは暗視ゴーグルが使えない。
ここを抜ければ採掘場に着くが、厄介な事に棍棒を持っているゴブリンが50匹くらい集団で集まっている。
ここまではデールとチップの姿は無かった。
生きているならば、おそらくは採掘場に立て篭もっているはずだ。
1本道だからここを抜けるしかない。
「まったく、俺はつくづくゴブリンと縁があるんだな」
まずは、この周辺の魔物を一掃するか。
ゴブリンと戦っている最中に後ろから来られたらたまらんからな。
俺は静かに闇に消えた。




