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超えて行く者(異世界召喚プログラム)  作者: タケルさん
第一章 特効薬開発
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48話 兎の肉はおいしい肉

 「はあ、はあ、まったく……とんだ無駄弾を使わせやがって」


 戦闘終了後、肩で息をしながら愚痴を言う。


 それにしても、ショットガンの圧倒的な制圧力には驚かされた。

 交換弾数が6発でなければ、ポイントはショットガンの弾だけでも良かったかもしれない。



 少し休むと戦利品の回収をする。


 確か、親父が殺人兎の鉈の部分が欲しいと言っていたな。

 ひょんな事で手に入ってしまったけど、普通なら俺がまともに倒せる魔物じゃないんだよね。


 銃痕で無残な屍を晒している5匹の殺人兎を見る。


 皮はいいんだ。

 すべて穴だらけになってしまっているからな。

 鉈の方も腐らないから折を見て渡せばいい。


 問題は肉だな。


 肉が高級品でかなり美味しいらしい。

 だから、捨てるのはちょっともったいないんだよね。


 肉屋のおばちゃんが殺人兎は1匹~3匹を狙うとか言ってたな?

 なら、3匹までなら怪しまれずにセーフかな? おばちゃんは俺の弱さを知らないだろうしな。


 強さと言えないのが自分でも悲しくなるぜ。

 しくしく。


 まあ、1匹は親父に持って行こう。

 親父は肉が好きだからな。

 弱ってるやつを1匹見つけたとか言えば大丈夫だろ。


 残り1匹は家で食べればいい。

 だけど、1匹で2kgくらいはあるからさすがに3人でも食べきれないな?


 よし、ナタリアさんにも持って行こう。


 でも、ナタリアさんはこういうのは収賄になるとか言って受け取らないんだよな。

 ほんと、真面目と言うか頭が固いというか。


 せっかく美味しいお肉が手に入ったんだから、ナタリアさんにも食べてもらいたいんだよなあ。

 ナタリアさんにはずいぶんと世話になってしまっているからね。


 ミュルリからなら受け取るかな?

 でも、それだけだとちょっと弱いか?

 もう一押し欲しい。


 そうだ! エミリーさんをけしかけてみよう。


 おいしい兎肉が手に入ったと言えばエミリーさんなら絶対に食いつくはずだ。

 あのエミリーさんなら、きっと、とんでも理論でナタリアさんを強引に納得させてくれるだろう。


 あの赤毛とエルフの事も報告しといた方がいいだろうしな。

 帰ったらギルドに寄ろう。



 2階層の入り口まで戻る途中に、何度か真珠貝タートルとエンカウントする。


 資金が必要ならここへ来ればいいな。

 真珠の方は1回で売らずに必要な分だけ売ろう。

 一度に大量に売ってしまうと、供給過多で値崩れを起こして安くなるかもしれんからな。


 1階層の入り口まで戻る途中に、来た時には無かった新しい魔物の死体が転がっていた。

 あの2人の冒険者が倒したんだろう。


 どうやら、あの2人も無事に戻れたみたいだ。


 今回の戦果 

 真珠貝タートル30匹 ホールアリゲータ3匹 殺人兎5匹


 今回の収益 

 1596000(真珠は5個、殺人兎の鉈4個は在庫)

使用した弾や薬莢は一定時間が経つと赤い粒子となって消えます。

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