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超えて行く者(異世界召喚プログラム)  作者: タケルさん
第一章 特効薬開発
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35話 2階層探索開始

 親父いわく『殺人兎には気をつけろ』

 肉屋のおばちゃん曰く『殺人兎には気をつけてね』


 2階層に出現する殺人兎は何かやばげな魔物みたいだ。

 なんでも、ホーンラビットよりも速くて攻撃力が高くて集団で襲って来るらしい。

 もっとも、迂闊うかつに近づいたり攻撃をしなければ威嚇しかしてこないそうなので、下手に近づかなければ問題ないそうなんだけど。


 殺人兎に楽勝で勝てるような中堅クラス以上の冒険者達は割りに合わないと狩りはしてくれないそうで、どうしても狙うならこちらも人数を集めて集団で戦うか、何らかの理由で数の減った1~3匹くらいの殺人兎を狙うとのことだ。


 何らかの理由って冒険者が戦ってということ?

 殺人兎が残ってるのは冒険者が全滅しちゃったのかな?

 どうやら、怖い相手らしい。


 昨日の収益で、さらに16本の鉄の矢尻の矢を購入した。

 最低でも矢筒に50本までは欲しい。


 そして、2階層に出現するある魔物対策の為に蒸留酒を持ってきた。

 あと、食べるための塩もね。


 そういえばレベルが上がったんだ。


 日坂部達也 年齢18

 冒険者レベル3→4

 HP20→25

 MP0

 力10→15

 魔力0

 体力10→15

 速さ15→20

 命中30→40


 装備 

 ベレッタMODEL92(攻撃力100)9mm×19mmブラックタロン(ホローポイント弾)×15発

 ライトボウガン(攻撃力30)

 矢筒 鉄の矢尻の矢×23(攻撃力10) 木の矢×8(攻撃力1)

 ロングソード(攻撃力10)

 ナイフ(解体用)

 木の盾(防御力10)

 革の鎧(防御力40)

 リュック


 お金

 320エル


 アイテム 

 ソーン(最高品質)×5 毒消し×2 皮袋(蒸留酒) 火打石 調味料(塩) 皮のマント ナイフ(採取用) 水筒(水) なめし皮の風呂敷


 POINT 1

 GUNBOX 

 9mm×19mmブラックタロン(ホローポイント弾)×13発


 今回はレベル5まで頑張って上げたい。

 レベル5になればショットガンが貰えるから、ポイントは使わずにショットガンの弾用にとっておく。

 ショットガンが装備に加われば戦術の幅が飛躍的に広がるだろう。


 では、早速行ってみよう。



 2階層へ行くには、まずは1階層を抜けないといけない。

 ずんずんとダンジョンを進んでいく。


 そして、1匹のエンカウントもなく地下の道へたどり着いてしまう。


 あれ? 少し狩りすぎたのかな? 小さなダンジョンみたいだからなあ。

 まあ、このダンジョンに来ているのは俺だけじゃないだろうし、むしろ雑魚と戦わなくていいなら都合がいい。


 気にせず地下へ進む。


 <2階層に出現する魔物>


 レベル4ミニテラーバッド

 レベル7真珠貝タートル

 レベル8ホールアリゲーター

 レベル10殺人兎


 この中でめんどくさいのがミニテラーバッドだろう。

 直径10センチという小ささで速度が40もあるという嫌なやつだ。

 蝙蝠の羽の部分が剃刀かみそりのようになっているらしく、目や首でもき切られれば大変なことになってしまうだろう。


 しかも、倒しても戦利品はその小さな羽だけで、売値も1000エルとその実入りの少なさは財布にとても悲しい。

 極力戦闘は避けたい魔物だ。

 まあ、最初はレベル上げのためにこいつでもいいんだけどね。

 だから、2階層ではその次のレベルの真珠貝タートルをメインで倒そうと考えている。


 そして、真珠貝タートルがどんな魔物かというと、体の中に真珠を持ってる名前の通りの亀である。

 胴体の部分がアコヤ貝のような貝になっていて、四隅にあいた穴から足が出て動き回る魔物だそうだ。

 攻撃手段は基本的に硬い甲羅での体当たりで、近距離では主に貝の口を開けて挟んで攻撃してくるらしい。


 しかし、ある程度のダメージを受けると亀のように引っ込んでしまい、そうなると貝の甲羅は硬くて倒すのは困難になるとのことだ。

 大きなメイスでトッカンバッカンとかなりの重労働になるので、大半の冒険者はあきらめて無視するそうだ。


 だけど、この真珠貝タートルの真珠の買取価格が結構なお値段なんだよね。

 大きさによって値段が変わるが概ね5万エルくらいはすると言っていた。


 親父に話しを聞いてから、こいつ対策のために秘密兵器としてこつこつと蒸留酒を作ってたんだ。

 上手く行けば大儲けできる。

 うひひひ。

 あ、おほん、まあ、資金不足だから積極的に倒していきたいところだ。


 さらにだ、こいつはそれだけじゃない。

 なんと、身の方は生牡蠣みたいで食べると美味しいらしいんだよね。

 しかも、生だけに持って帰るとそれまでに痛んでしまうため、普通は冒険者しか食べる事が出来ない珍味なんだと。


 ならば、これは食べるしかないよね?

 ここで食べない選択肢は無い。

 まさに、2重の意味で美味しい魔物だ。


 塩をかけて食べるとさらに美味しいらしいので、このために塩もわざわざ持ってきた。

 お昼ご飯も抜いてきたし準備も万端。


 さあ、探索開始だ!

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