表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
超えて行く者(異世界召喚プログラム)  作者: タケルさん
第三章 超えて行く者
129/225

128話 エリスは危険なお姫様

 エミルの森へ行き、レインボーラットを仕留めていた。


 報酬として、PGMへカートⅡを入手する。


 デスゲームのクリア報酬は装弾数分貰えるようだった。

 ちなみに、ヘカートⅡの装弾数は最大7発で弾の方は1ポイントで5発交換できる。


 PGMヘカートⅡは、12.7mm×99mmの化け物サイズの弾を使用する。

 ベレッタは500ジュールくらいの威力だが、こいつは13000ジュールくらいの威力がある。


 そして、こいつはライフルの分類上は対物ライフルになる。

 英語で言う所のアンチマテリアルライフルである。


 ライフルの中では最強の威力を誇る分類であり、昔は対戦車ライフルと呼ばれていたが今は使われていない。

 対戦車ライフルという言葉が、戦車の圧倒的な装甲の向上によって使えなくなってしまったからだ。


 ちなみに、装甲をRHA(鉄板の厚さ)という単位で表すわけだが、現在の戦車のRHAは500~700mmくらいある。

 ベレッタだとAP弾(徹甲弾)を使っても5~6mmくらいで、ヘカートⅡでも25mmくらいだ。

 まったく無理になったので呼ばれる名前が変わったのである。


 それでも生物に使用してはいけない。

 トマトを潰したみたいに悲惨な事になるからだ。



 目的を達成した俺は宿屋に戻った。


 さてと、これで魔大陸には用は無くなったわけだがどうするか?


 セリアに言ってエル大陸へ戻ろうと相談してみるか?


 とりあえず、セリアに今後どうするのかを聞いてみよう。


 「セリア! ギルドのクエストも終わっただろ? これからどうするんだ?」


 セリアの部屋に向かうと、ドンドンと部屋をノックしながらセリアに尋ねる。


 「うるさいわね。セレナがお昼寝してるんだから静かにしてよね」


 「あ、すまん」


 「まあ、とりあえず部屋に入って」


 セリアに促されて部屋に入るとソファーに座った。


 「で? どうするんだ」


 「そうね、一息ついた所だし、そろそろエル大陸に戻ろうかと思うのよ。達也は魔大陸での用事は済んだのかしら?」


 セリアが備え付けのベッドに腰を下ろすと、エル大陸に戻ると言ってきた。


 こいつはちょうどいい。

 どうやって切り出そうかと思ってたんだ。


 「ああ、俺の方はばっちりだ。用事が済んだから、ちょうどセリアに伝えるために来たんだよ」


 俺達が話しているとコンコンとノックがされる。


 「誰かしら?」


 セリアが部屋の扉を開けるとそこには美少女がいた。


 腰まである亜麻色の髪がさらりと揺れる。


 「ごめんなさいね。セリアさん、でしたわね? 少しだけお話を聞かせて頂きたいのですわ」


 「うおっ! 何だこの美少女は! セリア! 俺にも紹介しろ」


 「ちょっと、達也! 黙りなさい! エリス様は、エル帝国の王妹殿下なのよ?」


 エリスと呼ばれた少女の顔をまじまじと見ると、エリスの方も俺を見た。


 「そう、貴方が達也様なのですね」


 エリスが艶やかな笑顔を見せていた。


 なんだろう? 美しいはずなんだけど……


 その美しい口元が片方つり上がり、まるで卑しく笑っていたように見えた。


 その瞬間、俺の頭に何時かの不快なノイズが走った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ