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超えて行く者(異世界召喚プログラム)  作者: タケルさん
第三章 超えて行く者
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116話 グルニカ王都救援作戦

 「……と言うわけなのよ」


 セリアとセレナの2人が宿に戻ってくると、俺に魔族を倒す事になったと伝えてきた。

 セレナは疲れたのか、寝ると言ってすぐに部屋に戻ってしまった。


 「おいおい、確か魔族は勇者しか倒せないんじゃないのか?」


 「倒せないわけではないわ。魔法は一切効かないけどね。それと魔族の魔力の強さによるわね。仮に馬鹿みたいに強力な物理攻撃なら、魔王だって倒せるわよ。きっとね」


 セリアが片目を閉じて冗談交じりに言ってくる。


 俺達の仕事は、西にいる魔物達の相手をしながらその魔物達を統率している魔族を倒す事らしい。

 東は炎帝エリス、中央は勇者バッカス、南の後方にいる魔族は竜騎士ヒュッケが倒すとのこと。


 ようするに、グルニカ王都に、西、東、南(中央)の3方向から大量に群がっている魔物を3方向から3部隊が分散して攻撃して、俺達の後方である南にいる魔族とその他の場所から来るすべての魔物を、竜騎士ヒュッケがその機動力を活かして相手をするという事だ。


 本来ならば、戦力を集中して各個撃破して戦いたいらしいけど資金的な問題で余裕はないのだそうだ。

 しかも、バッカス達はグルニカ王都を取り戻すことを条件にしてお金を借りたらしい。

 魔族は倒さないと何度でも魔物を引き連れて攻め込んで来るらしいから、魔族を倒せなければ実質的に負けだそうだ。

 信用を失えば資金援助は二度としてもらえないだろうとの事だ。


 「バッカスが、愚痴を言っていたわ」


 セリアが肩をすくめて嘆息していた。

 まあ、俺には関係ないけどね。


 俺達の戦う魔族のいる場所は、ヴァルハラ平原の近くにあるエミルの森付近だろうとの事だ。


 エミルの森ならレインボーラットを倒す機会があるかもしれない。

 戦闘のどさくさを利用して上手い具合に倒してしまいたいもんだな。

 うへへへ。


 「それにしても、どうやって魔族の居場所と数を確認したんだ?」


 「魔族が魔物を支配して操っているからよ。操られている魔物達が集団になっている場所と位置関係から大体の居場所と数はわかるわ。魔物を支配している範囲の大きさで魔族の強さもわかるしね」


 「なるほど」


 魔族の魔物の支配範囲は、上級魔族が数十km、中級魔族が数km、下級魔族が数百m程度だそうだ。


 俺達が戦う魔族は、今回戦う4体いる中級魔族の中でも一番弱い魔族らしい。

 まあ、勇者でもないのに魔族と戦うのだから当たり前なんだけどね。


 今回の戦闘では、上級魔族はいないみたいだから安心だな。

 勇者じゃないと戦いにすらならないらしいから、出会ったら逃げるしかないんだよね。

 マジックバリアが強力でダメージすら与えられないそうだ。

 おお、怖い怖い。


 「10日後に作戦開始なんだろ? なら、今日はもう寝る」


 「そう、お休みなさい」


 「おう、おやすみ」


 部屋に戻りベットに横になると、本来の目的であるレインボーラットについて考える。


 レインボーラットに気づかれずに近づく必要があるんだよな。


 だが、案ずることは無い。

 マイクエストの装備でちょうど良いのがあるんだよ。


 明日にでも早速行ってこよう。

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