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短編

パラノイア

作者: RK

 愛している。


 キミを愛している。


 キミは僕を拒絶するけれども、僕は、僕だけがキミを愛せる男だ。


 あんな糞みたいな男がキミに相応しくない。


 僕のような超越した存在、絶対者こそ、キミに相応しい男だ。


 キミの周りを飛びまわる蠅は、僕が全て叩き落す。


 だから、キミは僕のところにいておくれ。


 僕は世界で一番正しい。


 僕以外は全て間違っている。


 キミには僕が必要なはずなんだ。


 世界には僕とキミが居れば十分なんだ。


 僕がキミを一番愛してる。


 だから、僕から離れて行かないで。


 お願いだから、行かないで。


 行ってしまったら僕はキミを殺さないといけなくなるから。


 僕はキミを愛してる。


 狂おしいほどに。

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