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考えるに  作者: 歩野
9/10

権力者

森田健作氏が国会議員だった頃に書いたものです。

 政・官・財、あらゆる分野において、矛盾と間違いは蔓延している。

 しかしそれはなかなか正されようとはしない。

 権力者どもが、自分が勝ち残ってきた世界を否定しようとはしないからだ。

 奴らは今の地位にしがみついている事が第一である。

 大体、権力を志向する奴はゲスが多いからね(勿論みんなではない)

 ではそのシステムを健全な物にしようと立ち上がったとする。

 例えば、森田健作という正直者がいた。

 彼は健全な選挙活動を行い、政治活動を行った。

 それはそれで評価する。

 しかし彼の行っている事は効果をもたらさない。

 そんな真似をしても、権力の中枢に上り詰めることは無理である。むしろ除外されやすい。

 本当に何かを変えようと思ったら、権力を持つか、権力者を説得しなければならない。

 説得する事はあまり考えないほうがいいだろう。ブタになにを言っても無駄である。権力者になるほうが確実である。

 おそらく健全なものを求める者は、ピュアな心の持ち主だと思う。だが、山腹から湧き出る透水のような心では無理である。海のように綺麗な水も濁った水も併せ呑んで、浄化する心の持ち主でないと。

 つまり清濁併せ呑む器がないと権力者にはなれない。心が潔癖症だと初期段階で躓くだろう。

 うまくブタどもに合わせながら、良心の呵責に耐え、権力の中枢に上り詰めた時に、初めてメスをいれなければならない。

 残念ながら俺にはその能力も器量もない。ついでに願望もエネルギーもない。しかも腹黒い。

 ただただ素晴らしき権力者が現れるのを待つばかりである。



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