権力者
森田健作氏が国会議員だった頃に書いたものです。
政・官・財、あらゆる分野において、矛盾と間違いは蔓延している。
しかしそれはなかなか正されようとはしない。
権力者どもが、自分が勝ち残ってきた世界を否定しようとはしないからだ。
奴らは今の地位にしがみついている事が第一である。
大体、権力を志向する奴はゲスが多いからね(勿論みんなではない)
ではそのシステムを健全な物にしようと立ち上がったとする。
例えば、森田健作という正直者がいた。
彼は健全な選挙活動を行い、政治活動を行った。
それはそれで評価する。
しかし彼の行っている事は効果をもたらさない。
そんな真似をしても、権力の中枢に上り詰めることは無理である。むしろ除外されやすい。
本当に何かを変えようと思ったら、権力を持つか、権力者を説得しなければならない。
説得する事はあまり考えないほうがいいだろう。ブタになにを言っても無駄である。権力者になるほうが確実である。
おそらく健全なものを求める者は、ピュアな心の持ち主だと思う。だが、山腹から湧き出る透水のような心では無理である。海のように綺麗な水も濁った水も併せ呑んで、浄化する心の持ち主でないと。
つまり清濁併せ呑む器がないと権力者にはなれない。心が潔癖症だと初期段階で躓くだろう。
うまくブタどもに合わせながら、良心の呵責に耐え、権力の中枢に上り詰めた時に、初めてメスをいれなければならない。
残念ながら俺にはその能力も器量もない。ついでに願望もエネルギーもない。しかも腹黒い。
ただただ素晴らしき権力者が現れるのを待つばかりである。