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考えるに  作者: 歩野
8/10

株というシステム

 資本主義社会は、株というシステムに支えられている。

 株の売買は、まがうかたなきギャンブルである。

 つまり資本主義社会は、射幸心を煽られギャンブルをしている者によって支えられている、という事になる。

 変な話である。

 株売買の仲介をするのが証券会社。どういうわけだか社会的地位は高いようだ。

 少なくとも日本の証券会社では、売れない株を売りさばく人間が出世するらしい。

 売れない株を売るという事は、客に損をさせるという事である。値上がりしないであろう株を言葉巧みに売りつける訳だから。

 奴らの言い分はこうであろうか。

「自分の情報を持たず、こちらの情報を鵜呑(うの)みにするほうが悪いのだ。儲けようと思ったら十分に勉強をして独自の情報網を確立すべきだ」

 でもそれって詐欺師の論理じゃないの。騙されるほうが悪いっていうのは。

 実際やつらのやっている事は詐欺師と一緒だけどね。

 変な世の中である。

 何故そういう連中がいい目で見られるのか。ギャンブルは素晴らしいと誰が評価するのか。

 今の世の中、人を信じるなという悲しい常識があるのも、利己主義者が跋扈(ばっこ)するのも、資本主義社会の根本的な部分に問題があるんじゃないの。

 もっとも、素晴らしい社会システムができたところでゲスな奴がこの世からいなくなるわけではなかろうが。



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