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『焼夷性油脂』
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宿礼院が開発した兵器。
主に獣狩り用ではなく大ヴィン帝国軍に納品されている。
強力な延焼剤。
専用の消化剤か周囲に燃え移るものが無くなるまで鎮火しない。
この兵器を使う兵士たちは、もはや直接、焼かれる人々を見ることはない。
何故なら飛行船から落とすか、強力な装甲に守られている必要がある。
ひとたび着火すれば近くにいる者には、死の運命以外にないからだ。
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『鰹鳥のペストマスク』
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宿礼院第1外科の医師、アリーヤの狩り装束。
仮面には、鰹鳥をモチーフにした長い嘴が着いている。
気泡緩衝材を組み込むことで冷気や炎から身を守ることができる。
またごく新しい化学繊維と軽量装甲を使用した。
この装束に込められた意味は、強さ、貪欲、そして愚かさである。
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『走る首無し鶏の煌めく流星爆弾』
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糞虫の巣が工房に作らせた狩り道具。
首の無い鶏に電極を差し、釦を入れると自走する機能を持たせている。
括りつけたガラス瓶の中は、魔法で作った光弾が封印されている。
これを糞虫では、星と呼ぶが瓶が割れると周囲に放たれる仕掛けだ。
子供の悪戯のような狩り道具。
だが児戯のような着想に反して開発には、多くの魔法学者と技師を悩ませた。
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