1.僕の夢の閉幕
はじめまして。
鳥居賀風と申します。
今まで、原案や世界観設定などを違う場所で作っていたのですが、何か自分を変えなければと思い立ち、苦手ながらこの場で小説を投稿してみようと思います。
若輩者ですが、どうぞ皆さま、よろしくお願いいたします!
”夢を叶えるのは、難しい。
でも、夢を諦める方がとても簡単だ”
この言葉をいつかどこかで聞いた記憶が微かにある。
でも、僕には諦めるなんて選択肢なんてない。
必ず自分の夢を掴み取ってやるんだ。
そう18歳の時の僕は、息巻いていた。
それから5年後の2022年6月中旬。
僕は人生を賭けた大勝負に出た。
この舞台で、僕という人間がこの世界にいるんだということを証明するんだと。
東京にある若手が借りるには大きなキャパ200ぐらいな劇場。
この劇場規模ではあまり建て込まれない舞台セットと舞台照明が出番は今かと息を潜めている。
全てが理想を世界(物語)を作り出すためのわがままだ。
そして、この博打が自身の望む未来に繋がっているとずっと僕は信じていたんだ。
信じるしかなかった。縋るしか道が分からなかった。
しかし、理想の世界は舞台上にしか存在できず、僕の夢は、その時の身の丈には合わない負債だけを残し、瞬く間に儚く消えていった。
そして、僕の夢物語がこの時終わりを迎えた。
この物語は、奇跡をを生み出す人たちの物語です。
この創作という無限の可能性の中で、この作品と出会ってくださったことを心から感謝いたします。
そして、願わくば拙い僕の文章と世界が少しでも希望の灯火になることを切に願います。