表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カリス公爵令嬢は幸せになりたい  作者: 成海さえ
第一部 第一章 幼少期(12歳まで)
4/172

1-3 夢を整理してみよう

 体調が回復したので、夢の内容を紙に書き出してみようと思った。

 念のため、侍女のアルマが下がった後、文字も“綾”が使っていた“日本語”で記す事にする。


 ランプの暖かい光に照らされながら、ゲームとこの世界の共通点を思い出す。


 主人公(プレイヤー)の他に、主な登場人物は4人。


 水の王子、ディラン・カリス(16)

 炎の王子、アレン・ワンズ(16)

 土の王子、シリル・ペンタクルス(14)

 風の王子、ルイス・ソード・アルカナ(13)


 年齢はゲーム開始時のもので、主人公は14歳で王立の魔法学園に入学する。


 ※〇〇の王子と言うのは俗称で、ルイス様は王太子、他の3人はそれぞれの属性の精霊の加護を受けた3大公爵家の嫡男となっている。


 魔法が使えるのは上位貴族が中心と言われる世界で市井(しせい)出身の主人公は、魔法を使える素質を持った“奇跡の子”として見出され、特別待遇を受けつつ恋に魔法に大活躍するストーリーだ。


 その作中での私の役目は、ディランルートで彼の婚約者として二人の仲を邪魔しまくり、ハピエンでは国外追放、バッドエンドでも婚約を解消されて修道院送りとなっている。


 それを阻止するには、お兄様との仲を良好に保つこと、魔法学園入学までに味方を多く作ること、魔法スキルを上げておくこと‥‥等とメモを取る。


 羽ペンを置いて溜息をついた時、ドアをノックする音がした。


「リーディ、僕だよ」

 お兄様だわ!

「いらっしゃい、待ってたわ」


 ドアを開けると、寝衣(しんい)を着た水の王子様が笑顔で立っていた。

 まだ小さな頃から、毎晩欠かさずおやすみの挨拶をしに来て下さっている。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ