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扶助について

 私がウマの魅力を語るこの作品は、小説というか説明書。ウマに興味はあるけれど、競馬を少し知ってる、馬術って何?!という人にぜひ読んでほしい。そしてウマと馬術を好きになって欲しいの!


 色々なこと語るけどあくまで個人の見解だから偏った内容でも多めに見てね♪


 それでは馬術用語の解説をしていくわよ!

 ここまで読んで馬術に少しでも興味を持ったあなた! 馬術用語を理解すれば更に魅力を感じられるはずよ。ぜひ馬術の深みにはまって欲しわ。


 今週は 扶助ふじょという言葉を解説していくわね。

扶助とは乗り手(人)が馬に出す合図の事よ。

「前に進め!」「止まれ」「右に曲がって?」「ジッとしてるのよ…」

 こんな合図を拳(人の手)、脚(人の足)、座骨(バランスや体重移動)の三つを中心に馬に合図や支持を出していくの。手綱や鞍と言われる馬具を通じて人が指示を伝えられるところ全て使って馬に合図を出し、意思疎通をはかっていくのよ。


 脚という言葉には少し補足が必要ね。

馬術の話を文字に書き起こしていくと、脚・足・肢と、【あし】という言葉が三種類出てくるの。肢とは馬のあし。足とは人のあし。脚とは(きゃく)と読んで足を使って扶助を出すことをきゃくというの。

大学馬術部の練習場では先輩が狂ったように

「脚! 脚! 脚! 脚! 脚! ……」と叫んでくるわ。

これは(足で扶助を出して馬を元気よく動かせ)という意味があるの。

五回も連続で脚!と叫ぶのはそれほど馬の動きに元気がないか、もしくは先輩が狂っているからよ。



 話は戻って扶助の話。

こぶしは文字通り手で操作する扶助の事。馬の口にはハミという馬具が咥えられていてそこから手綱と言われる紐のようなものがつながって拳で握っているわ。【手綱を握る】という慣用句があって、コントロールするとかって意味だけど、まさに手綱はそのような役割を担っているの。曲がったり止まったり、車でいうところのハンドルとブレーキね。



 拳がハンドルとブレーキなら、脚はアクセルと言えるわね。足を使って馬のお腹を挟むように圧迫したり、踵でトンットンッと蹴ったりして馬を元気よく前に進めるの。

足の力が強いからといって元気よく動くかというとそうではないの。脚を使うタイミングやポイント(場所)なんかも重要よ。

馬が動かないからといってお腹をバシバシ蹴っても大抵は思うような結果にはならないわ。馬はどんどん言うことを聞かなくなって反抗していくの。アクセルを踏むのにも人馬の意思疎通が大切って事。

意思疎通に慣れてくるといつもと違う場所を圧迫することによって違う動きをするきっかけとなる合図を出したり、片方の脚を強く使って馬を横に動かしたりすることが出来るようになるわ



 続いて座骨なんだけど、これがねぇ……拳や脚のように明確な表現のしようがないのだけれど、最も大切な扶助とも言えるわ。アクセルにもブレーキにもハンドルにもなりえるものなの。

手綱ブレーキを使わず馬をスピードダウンさせたり、反対にアクセルを使わずスピードアップさせたり、左右に方向を変えることもできるの。

それほど馬の背中に乗っている人のバランスや、そのバランスを使用するタイミングが与える影響は大きいのね。もちろん一朝一夕で得られる技術ではないし、深い意思疎通が必要なんだけどね。


 この三つを主扶助と言うわ。

あと副扶助と呼ばれるムチや拍車という道具を使ったものや、舌鼓ぜっこといわれる音で指示を出すものもあるわ。副扶助はあくまでサブ的な要素だから詳しくはまた機会があれば解説するわ。基本的には主扶助で人の意思を伝える合図を出して馬を動かしていくってことが馬術の始まりであり、最後まで続く人馬の【つながり】よ。


 あとこれは私の個人的な意見。どんな参考書にも載ってないんだけれど、すべての扶助を越える『オーラ』というものがあると思ってるの。人の持つオーラを馬は敏感に察知する。

まったく意図するように動かない、人の事を舐めた馬っているの。だけどオーラをまとった人が跨っただけで「言うこと聞きます!」という態勢になることがよくあるわ。

馬ってお腹がすいたら草食べるし、ウンチしたくなったらどこでもプリプリしちゃうように頭はとても単純。でも人の事を見る「目」というか「感性」は人よりも敏感だと思う。

馬に一目置かれるようになったら馬術選手として一人前と言えるわね! 上手いといわれる人はより多くの馬に一目置かれるオーラをまとっているのよ。


そんな馬術選手に憧れる響子でした。


次は馬の歩き・走りについてよ!では、またね!


――――――――――

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