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魔法学園で卒業式が行われた。
アルフォンスが答辞を読み、クレイン、リチャードも含め生徒1人1人卒業証書を受け取って、式が終わる。
学園での卒業式はどちらかといえば、卒業証書を貰うためだけにあり、皆その後王宮で行われる卒業パーティーの方がメインである。
在校生、この国の全貴族、そして王族の方々が集まり、卒業証書を手にした瞬間から大人として、貴族として歩む卒業生徒を祝うパーティーである。
エリーナは銀色の布をベースに金色のアネモネの花を刺繍された嫌らしく無い程度の胸元の空いたマーメイドのドレスを着て、いつものネックレスを付け、今日はアルフォンスのエスコートで会場に入った。
国王陛下の
「卒業生徒所君、卒業おめでとう。
今日を持って貴族の一員になる。これから一層励み、このエーヴィヒ国の発展に貢献して欲しい。
乾杯」
「「「乾杯」」」
パーティーが始まり、アルフォンスと一緒に挨拶周りをしているた。
パンパンと手を叩く音が聞こえた。
「皆の者聞いてくれ。
わたしの息子である王太子のアルフォンスから、皆に重大な発表がある。
アルフォンスこちらへ」
国王陛下に呼ばれて1度玉座の上に上がった。
実は真凛は昨日アルフォンスにエスコートを頼んだが、公爵家の手前エリーナをエスコートしないといけないと断られた。
国王陛下の発表の時に近くに来て欲しいと言われていた。
とうとう婚約者候補を破棄して私にプロポーズしてくれるんだ!!
ニヤけながら玉座に近づいた。