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数日後
「ごきげんよう。レオパルト公爵家長女エリーナです。
そしてアルフォンス殿下の婚約者候補でもある、貴方にお話しがありますの。
今お時間よろしくて?」
と真凛を中庭まで連れていき、
「婚約者候補としても公爵家としても、アルフォンス殿下に対する貴方の行動はマナーとしてなって無いと思います。
貴族は無闇やたらと、異性に触るのはよろしく無いです。
それに言葉遣い、歩き等貴方はこれから、貴族として、生活して行くのでしたらもう少しマナーを学んだ方がよろしいと思います」
と真凛を注意した。
すると真凛はニヤリと笑い、
「エリーナ様はまだ婚約者候補なんですよね?じゃあアル様と真凛の事を言う権利なんてないんじゃ無いんですかぁ〜?」
と挑発的な目をしながら、エリーナに言い返した。
「確かに私は候補のままです。ですが貴方の行動に苦言を申している者もいます。
もう少し考え行動した方が貴方為になると思いこのお時間を頂きました」
後ろからアルフォンスが来るのが見えた真凛は急遽に
「痛い〜」
と言いながら倒れ
「申し訳ございません」
といい泣き出した。
「何をしてるんだ!」
アルフォンスが走ってきて
「真凛大丈夫かい?」と真凛を起こし背中の後ろに隠し、
「エリーナ!!真凛に何をした?」
と怒りながらエリーナに詰め寄った。
「私はマナーの事でお話ししてた。だけです。彼女が勝手に倒れただけです!」
となるべく感情が出ない様に答えたが、
それが余計に気に食わないアルフォンス
は
「君はいつも嘘ばかりつく。
もーいい。
真凛傷の手当てをしに保健所に行こう」
と真凛を支えながらその場を後にした。
その後学園ではエリーナの事を、やっぱり無理矢理婚約者候補になったんだとか、被っていた猫が剥がれた、噂通り我儘じゃないかなど、エリーナの事を悪く言う者達が増えて行った。