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半月後
アルフォンスと真凛が仲良く話をしている光景を見ながら、学園に慣れたエリーナは、放課後リチャードの所に行くために、1人中庭を横切って歩いていた。すると大きな木の影から、話し声が聞こえ気になって見てみると、アルフォンスと真凛が居た。
「君にこれを渡したいんだ。
出来れば毎日ずうっと着けてて欲しい」
と何かを手渡していた。
「わー素敵なネックレス!
ありがとうございます。ずうっと毎日付けますね!」
アルフォンスの腕に嬉しそうに抱き付いていた。
それを見たエリーナは涙を浮かべながらその場から走り去って行った。
実はアルフォンスからはエリーナが見えて居なったが、真凛からはエリーナが見えていた。
アル様は私の物よ。
アンタなんかに渡さないんだから。
悪い顔をした真凛がニヤリと笑った。