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執務室に集まり父親が

「私が居なかった間の事を教えてくれるかい?」


そうそれが聞きたいの!お兄様早く教えて!


「まず父上達が異世界に行ってから約一年が過ぎました」


「えーーーーーーーー!?」

エリーナは驚きすぎて叫んでしまった。


「エリィはしたい。静かに聞きなさい」

母親が苦々しい顔をしながら注意をした。


「ごめんなさい。

お話を続けて下さい」


「エリィが驚くのも無理はないよ。

元々2日で帰ると聞いていたから、待ってても全然帰って来てこないし……

もう2人には会えないかもと私達も思っていたからね。

だから無事に帰って来てくれてありがとう」


「そうか心配をかけてしまってすまない。

ただ私達は向こうで2日しか滞在してなかったんだ。

という事はこちらと向こうでの時間の流れが全然違う事になるな。

だから異世界から帰る時にこちらの時間に合わせる為、エリィの身体が成長した事になるな」


えっもっと向こうに居たら、こっちに帰って来たらオバさんになってたって事?

一年しか経ってなくて良かった。


「父上の事は陛下に事情をお話ししておりますので、一応仕事は休職となってます。

公爵の仕事は僕と母上と一緒に代理でしていましたので、後で確認して下さい。

あとエリィは学園に入学して籍は置いてますが、体調不良により休学中となっています。ただ今日学園に来た事は皆が知る事になるので、復学という形になると思います」


「そうか。リチャードもセバスチャンもマリアンヌも本当ありがとう」


「それと学園の事なんですが、エリィが言っていた通りヒロインが現れました。

名前は真凛で本人曰くハーフで、金髪の薄茶色の瞳です。

学園の中で彼女を慕っている者達が多くいます。

エリィが学園に通ってもないのに悪評が流れています。悪役令嬢とか傲慢で我儘でマナーがなってない等、婚約者候補を良く思って無い側なのか、ヒロイン側なのかまだよく分かっていません。

ただアルフォンス殿下は、小説の様にエリィが居ないせいなのか、ヒロインに対して、好感は持っているみたいですが、あまり進展しておらず、どちらかと言えば、真凛が一方的に殿下に付き纏っているという印象です。

あと殿下から、よくエリィの事を聞かれます。

私もエリィが居なかったので詳しく話は出来てないですが、小説の様にエリィの事を嫌っては無い様子です」


嬉しい目に涙を浮かべながらエリーナは今日会えたアルフォンスのと想った。


「私達も色々調べて帰って来た。

聞いてくれるかい?」

と1年ぶりに会う事が出来た家族は長い時間を掛けて話し合いをしていった。



その夜アルフォンスは久しぶり会えたエリーナの事を想っていた。


エリィ元気になって良かった。

それに凄く綺麗になった。

ツガイの匂いはしないけど、やはりエリィを見ると心奥から愛しい気持ちが溢れ出す。

やっぱり君は僕のツガイなのか?

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