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行かないで、と言いたかった

作者: 倉科さき

「おやすみ」を言わないで。

そう言って閉める扉の音で目が覚めてしまうから。


「おやすみ」を言わないで。

わたしの部屋から遠ざかる足音がどこに行くのか知ってしまうから。


「おやすみ」を言わないで。

私の額にキスをした口で、誰かに愛を囁くのは耐えられないから。


「おやすみ」を言わないで。

もう、「おやすみ」を言ってくれることもないのだと知っているから。


あなたは、優しい顔で「おやすみ」を言った。


「おやすみなさい」

毛布の中で、あなたから貰った愛がこぼれた。

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