えっなんか出た……
俺、三日目。しばらくリナの家で生活していたのだが、最近変な物が見えるようになった。それが……手である。うん、自分の手が大量に出ているのだ。しかも自分の意思で自由に動く。リナに見せてみたところ普通に見えるようだ。
「あんた何それ」
「知らんな」
別に問題もないので普通に使っているが、原作でこんなの見たことないんだよなぁ……これ何?十個くらい出るんですけど……。これでリナとの風呂が楽になるな!あいつ俺に体洗わせようとしてくるんですよ。
「まー楽になるなら何でもいいよ」
「だな」
そんでもって彼女はなぜかベッドの中に潜り込んでくるんですよね。なんなんでしょうね。ベッド一つしかない訳じゃないんですけど。尻尾がふわふわで気持ちいいのでよし!で今俺はと言うと店番をしています。ぶっちゃけ色んな奴が来るよ!
「あの……その……」
「大丈夫です見えない袋に入れておきますんで」
「あざす……」
まぁエッチな商品ばっかりなんだけどな!どいつもこいつも発情期かぁ!?……でもこの世界全体的に発情期かってくらいの奴ばっかりなんだよなぁ。実際主人公もその一人。攻略ルートの一つにはもはやエッチな事しかしないルートもある模様。バカじゃね?
「にしても暇だなぁ店番……」
はぁ。この手も使いこなせるようになってきたけど……。おっとお客さんじゃんしっかりしないと。いらっしゃいませーいらっしゃいませーいらっしゃいませー。
「すみません……」
「なんでしょ?」
と言うかこいつ女か……。おっぱい大きいね。それなのにエッチなモノを持ってくるんですかぁ~?怪しい。
「あの……あります?」
「はい?」
「ですから……ありますか?」
「大きな声でお願いします」
ここで耳を傾けたら死ぬ。相手は武器を持っていないが謎の確信が俺にある!故に動かん!そもそもここで戦ったらとんでもない事になるってわかるでしょ流石に!
「……。死んでください」
「言うと思ったよ」
げっおっぱいから剣を取り出したぞこいつ?!成程こいつ暗殺者か!しかし既に手はお前の後ろに先行させているのだ!このままバックドロップをぶち込んでやるぜ!
「で。これがその暗殺者って訳か」
「そうだな……」
「この子どうするの?」
「どうしよ……」
うん、思ったよりも凄い威力になっちゃったよね……。上半身埋まっちゃったよ……。とりあえず店に置いてあったエッチなモノで適当にベシベシしているが……。もうなんか全然反応しなくなったんで放置している。
「とりあえず一回出して話聞こう?」
「だな」
うわこいつお子様には見せられない顔してやがる……もう一回埋めてやろうか。