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状況確認っす


「さてと……逃げ延びたから確認していこう」


まず俺……いや、多分これは夢じゃない。リアルなんだろう。そして今俺が憑依?してしまったキャラ……主人公のライバルである『レイ』になっている物と思われる。なおレイはメチャクチャ強い。主人公も確かなんか凄い能力を使えるんだが、レイは単純に強いと言うキャラだ。


「そしてあの悪役令嬢は腐れ外道だ」


この俺……レイに色々な冤罪を吹っかけ、俺から地位と名誉と財産を奪い去り、その後城にいる皆をそそのかし処刑したと言う……奴だ!ちなみにその時の処刑、島流しから生き延び学園に身分を偽り入学する模様。なんか……強いな!だから好きになったんだがな。


「ふむ……どうするかな」


正直に言ってこのゲームそんなにやって来た訳じゃ無いんだよなぁ……。やったのは1ルートだけ、なんか凄い縦ロールの金髪ムチムチ高飛車お嬢様である『ウィルロール・レビュー』攻略。それ以降はレイ攻略ルートを考えていたんだが……。無かった。残念。


「しかし今奴に出会っても単なる犯罪者として捕まるだけ……俺の素性を気にしない奴が誰かいないものか」


「何やってんですさっきのあんた」


「おっとさっきのリスじゃん」


「私リスじゃなくて『リナ』ね。と言うかまた落ちてきたのか……」


「色々あってね……」


こいつ攻略キャラに載ってたかな?確かいなかったはずだけどなぁ……。と言う事は素性を隠して生き延びる事が出来るな。多分。


「行く当て無いの?」


「ないんだなこれが」


「はぁ……じゃ、私の手伝いしてくれない?そしたら部屋貸してあげるから」


「ならそうさせてもらうよ。これからよろしく、リナ」


「はい、よろしく」


優しい人だった。さてそんな訳でリナの家に転がり込んだわけだが、どうやら彼女は店を営んでいるらしい。雑用品からちょっとエッチなモノまで……色々ある。そんな店だ。どうも俺はそんな彼女の日常生活を手助けすればいいらしい。


「好きな物とかある?」


「……料理出来るのかい?」


「出来るんだなこれが!まぁ適当に言ってみてくれよ、大概作れるから」


「じゃどんぐり」


そこはリスっぽい物を提示してくるのね……。まぁ問題なし!なぜなら俺は万年一人暮らし!親も先に逝ってしまい悲しく生活していたので自炊は完璧なんだこれが!


「どうぞ。どんぐりラーメンです」


「……。マジで作れるんだ……」


まぁね。味は……って聞くまでもないかな。尻尾が揺れてる。可愛いね。リスは可愛いけど指にかみついてくるのは嫌いだよ。


「ま、雇ってあげなくもないけど」


「どうしたしまして」


まぁしばらくはこのままでいいかな!

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