8話 ゴブリン戦 その1
「速すぎだろ!!」
もう50メートルくらいのとこまで来てやがる!!ステータスに振った意味ないだろ!!後ろを振り向く、そこにはゴブリンがいた、刺青のようなものが体に生えていて威圧感も尋常じゃないほどにある。しかも手には棍棒のようなものまで持っている。
「土魔法 アース オペレイト!!ロック クリエイト!!」
これで倒せるとは思ってない、少しの時間稼ぎになればいいくらいなんだが、、、
「グゴァァ!!!」
ロッククリエイトで作り出した槍を腕を盾にして守ったんだろう、ゴブリンの腕には4本の石の槍が刺さっていた。
しかしゴブリンは止まらない!
「クッソ!!」
俺は悪態をつきながら、次のことを考える。逃げることはまず無理だろう、ならどうするか?
戦って勝つしかないよなぁ!!
俺は逃げるのをやめて応戦する。
「ロック クリエイト」
俺は自分の手に石のナイフを作り出し装備した。距離を取りながら戦うのは、速度が負けている時点で無理に決まっている、ならどうするのか、、接近戦だ!
ゴブリンが俺に追いつき棍棒を振り下ろす。
は、速い!が、避けれないほどじゃあない!ゴブリンの振り下ろす棍棒を避け、石のナイフで腹を切る、でも、
「固った!」
俺はゴブリンの腹が切れないことを瞬時に理解して、横に飛びゴブリンとの距離を開けた。
「土魔法 ロック クリエイト!!」
横に飛ぶと同時に魔法を放つ!
「グギャァ?!」
無防備の頭に刺さるが、あまり、深くまで刺さっていない。残りのMPは39、どうするか。
ゴブリンの体にあった刺青が光ったような気がした瞬間、
「んなっ!!」
俺はゴブリンから目を離していなかった、なのに、どうして目の前にゴブリンが居るんだよ!!
今回の攻撃は中段からの横振りだが、避けれねえ!!
ボギッッ!!
俺は5メートル先くらいまでふっ飛ばされ、そこに生えてた木に合たって止まることができた。
「いってぇなぁ!」
俺は殴られる瞬間に ロック クリエイト で殴られる所に盾のようなものを作り出し威力を弱めた。 しかし、HPが10ほど削られてしまった。直撃だと死ぬかもな。
それにしても、あの時の瞬間移動みたいなものはなんだ?スキルか?あぁ!ちょっとは考える時間をくれ!
俺のところに近づいてきたゴブリンが上段から振り落としてきた、俺は横に飛ぶことでその攻撃を回避。
また俺は、ロック クリエイトでナイフを作り出し、ゴブリンに特攻をかます。
「グギャ!!」
俺が攻めると思ってなかったのか、慌てて棍棒をふるったが
「そんな攻撃当たらねえぞ!」
振るわれた棍棒を右に避けて攻撃を繰り出す。
このゴブリンは俺よりも格上だ、石のナイフと俺の攻撃のステータスでは皮膚を削ることはできない。ならどうするか、
「右目貰うぞ!クソゴブリン!!」
俺の攻撃はしっかりとゴブリンの目玉に刺さる!!
「グギャァァァッッ!!!」
ゴブリンがもがく、
「へっ!お返しはしたぜ! ロック クリエイト!」
俺はロック クリエイトでMPを10使い少し厚みのある、平らな石を作り出した。
そして、
「あばよ!クソゴブリン!!」
これで、終わると思っていた。だが、またも刺青が光る。
「そんなんありかよ!!」
ゴブリンはその攻撃を避けた、と言うか見えなかった。一瞬で俺の目の前に来たスキルか?
「クソがっ!!」
残りMP25、着実に減ってるな。
あー、何でだろ、この戦いで死ぬかもしれない、殴られたところは痛い、なのに、なのになぁ
「最高じゃねえかよ!おい!!」
にやにやが、ワクワクが、胸の高鳴りが、止まんねえ!!
皆さん、1歳でこんなことしてるんですよ?
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