5話 最後のスキル
この気配が魔物?冗談じゃねえ、怖すぎるだろ!
「やっぱり、怖がるのね泣かない子は、初めてだけど。でも大丈夫よ、このくらいの魔物ならすぐ倒せるわ、知性もないみたいだし。」
この気配で、雑魚なのか。マジか、なら、俺は速攻ステータスを開く、そして
『恐怖耐性を習得しますか? はい/いいえ』
はい一択だ!
『恐怖耐性を習得しました』
その瞬間、さっきまでの恐怖が、ありえないほどなくなった。
「レオ大丈夫?怖いなら帰る?」
母さんが心配してくれるが、
「大丈夫、もう、慣れたから。」
「え?何言って、、、!!」
「アハハ、レオ君って、化け物かな??」
酷い言われようだな。でも俺は、なんて言われようと、レベルを上げるためならなんだってしてやる!
「レオ君には驚かされてばっかりだから、お返ししちゃお!」
サラさんがそう言ったとたん、景色が変わった!
「え?なに、これ?」
「いきなり使わないでよ!びっくりするじゃない!!」
「ごめんごめん!レオ君びっくりした?でも、まだ終わんないよ~」
また、景色が変わる、その瞬間
「グギャァ!?!!」
え?
だれ?
緑色の小人?
ゴブリン?
「うわあああ!!!」
「グギャアア!!!」
怖い怖い!ど、どうしよう!いったん落ち着こう!ゴブリン(仮)との距離は、10メートルくらいか?
「グキャァ?(ニタァ)」
怖っ!!何その新しいおもちゃ見つけたみたいな表情!!とにかく!土魔法で足止めだ!と魔法を使おうとした瞬間
スパンッッ!!
「グギャァ?」
ゴブリンの首が飛んだ。
「えぇぇぇ!!」
なんで?え?
「どうだった?レオ君、初めてのゴブリン。」
「怖かったです、、」
サラさんかぁぁ!!よかったぁぁ。
俺はへたり込んだ。
「サラぁぁ??なにやってんの?あんた、許さないわよ??」
「ひえ!い、いいじゃない、結果論よ、結果論!あと、さっき出すなら私だけにしなさいよ!レオ君怯えてるわよ!!」
『恐怖耐性のレベルが1から3に上がりました。』
母さん怖すぎ!!息ができなかったんだが!恐怖耐性が上がらなかったら、泣いてたかも。
「あ!!ご、ごめんね、レオ!」
「だ、大丈夫だよ!ちょっと怖かったけど、、」
マジで怖かった!鬼が目の前にいる感じなったし足が全然動けなかった。
「はあ、サラ、覚えときなさいよ!!」
「はいはい、家の前でいい?」
「うん、お願い」
また、景色が変わった!あの時は焦りすぎて聞けなかったけど、
「すごーい!!どうやってやったの??」
「ん?知りたい?もう少し大人になったらね~」
やっぱ、教えてもらえないか、、、残念だな。
「あ!私の娘がたぶん同世代だから、仲良くしてあげてね~」
たぶん、娘さんとは仲良くできないです。レベルを上げるための素材が森の中にたくさんある。勝てるか分からないけど。もしそうなら、同年代の子供よりレベルを優先したいからな。勝てなかったら、考えよう。
「じゃあ、またねー」
サラさんが帰っていく。
「じゃあ、私たちも行っこか。」
「うん。」
家族みんなが寝たら、レベル上げの始まりだ!!
家族みんなが寝静まったころ、
「よし!行くか!!」
自分の部屋の窓から外に出る。気配察知は使わずにな、もしここでサラさんや母さんにばれたら元も子もない。使うとしたら、森に入ってからだ。
森の入り口に来た、ここからだな。”気配察知”Lv1発動!!
もしこれで、サラさんとかに、バレたらどうしようもなくなるな。でも、ここでチキってたら、死んじゃう可能性増えるからな。バレようと何しようと、安全第一だ!!
ちなみにステータスは周りには見えていません。そのことはステータスが発覚した時から今までで確認したことですね。
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