4話 やっちゃった!!
よっしゃ!!これで、モンスターの強さがわかる!もしモンスターが強すぎるなら、レベル上げはあきらめるしかないが、今の俺でも勝てるような相手なら、積極的にレベル上げができる!
「レオ?そんなにソワソワしてどうしたの?」
「な、なんでもないよ。」
「魔物が楽しみなんじゃないの?やっぱ、あの人の息子なだけあるわね。」
あの人?父さんのことだろうか?
そうこうしていると、森に着いた。
「ちょと待ってて。」
サラさんが止まる、なにしてるんだ?
「なにしてるの?」
「サラわね、魔物の位置が分かるのよ?すごいでしょ?」
「すごーい!どうやって分かるの?」
気配察知か?俺も発動してみるか?
「スキルって言っても分かんないか、えーと、特技なのよ!サラの。」
「そうなの?すごーい!」
気配察知Lv5発動!!
気配察知は、ゲームみたいにマップに表示ではなく、第六感が与えられるような感じになる、レベルに応じて範囲が広くなる、実際はどうか分からないが。
「レオ?え?」
「ルミ?心配なのはわかるけど、魔物は私が見つけるから、いい...わよ?...レオ、君?」
二人が俺のほうを向いて、驚いている。なんで?
side サラ
おかしいと、思っていた。毎晩のように気配察知が使われていることに。ルミが子供を産んだから警戒のための、かと初めは思っていたけど、ルミなら気配察知の上位スキルを使えるし、毎晩はルミでも無理だと思う。
でも、怪しい気配はしないから無視してた。そして、ルミとレオ君とともに森に行った。森に着いてから、スキルを使って私は魔物の気配を探ていると、後ろから気配察知が使われた。なんで、気配察知か分からないけど、過保護すぎよ、ルミは。そう思いながら後ろを向く。
「ルミ?心配なのはわかるけど、魔物は私が見つけるから、いい...わよ?...レオ、君?」
気配察知を使っていたのは、ルミではなく、レオ君だった。
え?なんで?スキルを知る由もない一歳の子供が、なんで?ルミも驚いているから、ルミが教えたことではないだろうけど、え?
困惑しすぎて思考が追い付かない。
「どこで、それを?」
絞りだして言った言葉がこれだった。
side ルミ
レオは、生まれた時から変だった。生まれてから3日ほどは寝なかったし、この一年間で泣いたことなんて、一度もないし、話す言葉がはきはきしすぎている。
そして今、レオはスキルを使っている、ありえない、スキルは本来、5歳の誕生日に神から与えられるものであり、1歳の子供が使うものではない。はずなのに、どうしてレオは使えてるの?
「どこで、それを?」
サラが聞いてくれた。
side レオ
「どこで、それを?」
マジか、
俺は、ようやく理解ができた。
スキルって使うと気づかれるのか、な、なんて言い訳しよう?素直に言うか?いや、そんなことしても嘘って思われて終わるだけだし。どうするか、とりあえず
「それってなに?」
これで、ちょっとは時間稼ぎになるだろう、さーてなんて言い訳するか。
「分かってないのかしら?レオ、スキルって知ってる?」
よし!決めた、あの感じのキャラでいくか!
「知らないよ?でも、周りのこと知りたいって思うと、自分の見えないところもなんとなく、分かるんだ!!」
「なんとなく?そ、そうなのね」
俺は、感覚的天才キャラでいこうとしている。このキャラが定着すれば、ある程度の無茶は許してもらえる、、、と思う。
「レオ君は天才ね!さすが、サラとハルの息子!でも、この距離の敵は気づけてないようね。」
敵?サラさんは分かるのか?
その瞬間、、ゾワァッッ!!急激な寒気に襲われる。この気配が、魔物?
それは、前世でも味わったことのない、殺されるという初めての、恐怖だった。
毎日投稿頑張ってみます!どうせやるなら全力で!!って思ったので!
ブックマークの登録などよろしくおねがします!