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1話

一流の悪党を書けるように頑張ります!

最近ゲームでも悪党ロールプレイが好きなんで衝動に駆られ書いてしまいました。

よかったらブックマークお願いします!!


「ここはどこだ?」


まぶしい光と冷たさ、水の流れる音で目が覚める。どうやら小川のど真ん中で倒れていたようだ。さいわいそこまで深くはないから良かったもののあと少し川底が深かったらと思うとゾッとする。


「それにしてもなんで俺はこんなところに」


小川から出て、服の裾を絞りながら自分がなぜここにいるのかを思い出そうとする。


たしか、いつも通り仕事から帰って軽く夕飯をつまんで次の日が休みだったから今ハマっているゲームをやっていた途中だったはずだ。


それがどうして森のなかでずぶ濡れになっているんだか全く思い出すことが出来ない。


いったん落ち着くために水を飲もうと小川の水を手ですくいとるが水面に写った自分の顔を見て驚いた。


「誰だよ…これ…」


そこに写っていたのは記憶にある自分の顔とは全く違う別人の顔であった。俺の顔は特徴なんて特にないような地味の化身のような感じであったはずだ。断じてこのような黒髪の色気溢れるイケメンではない。


「てかこれアダムスの顔じゃねーか!」


よくよく見ると俺が今ハマっているゲーム『HUNTERS WORLD』で使っているキャラクターの顔だった。肩越し視点のゲームだからキャラの顔なんてキャラメイクの時しかじっくり見ていなかったから気づけなかった。


『HUNTERS WORLD』は一昔前にシビアなゲームバランスが話題になったゲームだ。派手なスキルや魔法もなく魔王や勇者といったファンタジーの代名詞ともいうべき存在も登場しないが自由度の高さと独特な世界観がコアなファンを掴んだ作品だ。


俺も友人に勧められてからここ数ヶ月このゲームを暇さえあればやりこんでいる。そしてこのアダムス・コールドブラッドは俺が使っていたキャラクターだ。

『HUNTERS WORLD』では職業(ジョブ)というものはないがしいていうなら軽戦士だ。武器は主にカトラスやサーベルなどを好んで使っていた。ちなみにこのゲームではレベル制ではなく熟練度制で俺のキャラのアダムスの剣術は充分に達人といえる熟練度だ。


ちなみに種族は吸血鬼。これは最初のキャラメイクでは選ぶことが出来ず、ある特殊なクエストを攻略することで吸血鬼の血族に加わることができる。ファミリーネームのコールドブラッドは吸血鬼の家名の一つで王族の証だ。吸血鬼になりたてのときは下級吸血鬼(レッサーヴァンパイア)だがそこから昇格すると上級吸血鬼(ハイヴァンパイア)になることができる。ここまでくるにはだいぶ苦労したなんせ週末を一ヶ月分費やしたからな。


「それよりも俺がアダムスになっているということはここは『HUNTERS WORLD』の世界なんだろうか?」


なんにせよまずは人里を探さないとそうすればある程度は今の状況が分かるだろう。


川沿いに歩いて行くこと一時間ほどだろうか。ようやく村らしきものが見えてきた。水辺の近くなら集落かなにか見つかるだろうと思ったが当たりだったようだ。


石造りの建物に村の入り口にいる衛兵は槍と剣を持っている。どうやら、やはりここは日本じゃないようだ。


やはり不安に感じるがそれよりも今の俺は上級吸血鬼になっているということの興奮のほうが先ほどから勝っている。


ここに歩いて来る途中で木葉で指を怪我したのだがたったの数秒で傷口が塞がったのだ。吸血鬼の持つ不死に近い回復力、それに腕力も人間の数倍、下手したら数十倍はあることも確認した。


ゲームの世界と同じならば今の俺は最強種の一つである上級吸血鬼だ。興奮しないほうがおかしいだろう。


俺はゆっくりと村の入り口に近づいていく。


こういう事態になったときだいたいはハーレムを作ったりスローライフなんてものをおくるそうだが俺は違う、力は振るってこその力だ。使わない力なんてただのゴミでありそれ以外の何物でもない。


入り口の衛兵が何か質問をしてくるが頭に入ってこない。


腕を軽く一振りすると目の前にいた衛兵の顔面が抉りとられる。俺が爪で削いだのだ。


衛兵が膝から崩れ落ちるのと同時に周りにいた村人たちが悲鳴を挙げて逃げていく。


「俺は力を使うが気のままに思うがままに使うぞ。誰の指図も受けず殺し犯し奪って好きなように生きるんだ。」








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