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リモート飲み会

 

 Nさんが地方へ転勤して半年経った頃、まだ親交の続いていた同僚と二人でリモート飲み会をすることになった。

 

 リモート飲み会では、それぞれが酒やつまみを用意し、テレビ会議を利用して、あたかも向かい合っているかのように飲み会を行える。距離があっても可能だし、なにより安上がりなのがいい。ともにまだ独身で、気兼ねするような同居人もいなかった。


 その同僚の部屋を見るのは初めてだったが、画面に映る部屋は、白を基調とした、なんとも小洒落たものだった。こんなに身の回りを綺麗にする奴だったか、とNさんは不思議に思いながらも、目新しい体験を楽しんでいた。


 すると、同僚の部屋の奥を、白いワンピースの女性が通り過ぎた。なるほど、片付けをしてくれる女性がいるんだな、とNさんは得心し、早速彼をからかった。


「なんだよ、あんないい女つかまえていたのか。やるじゃないか」

「ええ? 何のことですか」


 Nさんがさっきの女性のことを指摘すると、その同僚の表情がこわばった。


「僕は同棲なんてしてませんし、それに今日は、部屋があまりにも汚いんで、ヴァーチャル背景を使っているんですけど……」






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