下僕。会いたい
心の整理がつかぬまま、しかし、ガリガリ君をそのままにしておけるはずもなく埋葬準備をする。
埋葬するために、業者などに火葬手続きするかしないか、ペット霊園にするかしないか――我が家では埋めることにしました。
ただ、自分の家の敷地内だからといって簡単に埋められるかいえば…簡単なもんでもなく、住んでいるところによって駄目なこともあるそうですし、土にかえりやすい素材でガリガリ君を囲ってあげなければいけない。
それで、埋葬したあとは何か自分の中で、また家族みんなの中で落ち着いたようになったのですが、出掛けから家に入ったとき……ものすごくさびしさを感じます。
受け入れられた気もしてたのですが、すごくさびしいです。戸の向こうでのお出迎えの姿や、鳴きながら足にすり寄る姿、抱き上げることも出来ず、会いたいです。もう一度だけ撫でたいです。
朝起きる度、家に帰って来る度に、どうしようもない気持ちになりますが、ただ一つだけガリガリ君と過ごせて良かったな、と。楽しい日々でした。
以上、こうして自分の気持ちを書いて、少しは整理がつくかなと思いましたが、今もどうしたらいいのかわかりません。
このエッセイにお付き合いくださり、ありがとうございました。




