神3、第一回ユーマを秘密裏に葬ろう作戦!!
今日ラストー!!!
明日から五章だ!!
「ああでもない、こーでもない・・・」
「お前なぁー、気張り過ぎなのはダメだぞ!」
「むしろ貴方にはもう少し気張って欲しいですね、ロキ様・・・というかその傷なんです?」
「気にすんな」
さてさてここは黒の神殿、魔神ロキ様の引きこもる部屋にございます。
そこにはいつも通り残念体質のヨルムンガンドさんとダラけ系最強の邪神ロキ様がおられます。
ちなみにヨルムンガンドは会社にありそうな机で山ほどの書類を見ずに片手、片手でまとめあげ、目線は手前に広げられているとある人間のウインドウを見ている。・・・ご苦労様です。
一方、駄目神、貧乏神、紐神、堕落神、一番紙に近い神、ニート神・・・extra...の称号を持つ男はポテ○チップスもどきをパリパリと食べ、コ○コーラもどきを強引に煽ぎ、そして本を見て爆笑していた。
その本がもし漫画やラノベであればオタクエリートの仲間入りであろう。しかし、それはどう見ても薄い、そうとても薄い、肌色の雑誌であった。・・・通常、見て笑うものではないはずだ。
ともかく、仕事をしていないのは一緒。なのでいつも通り、
「アンタいい加減仕事しろよぉおおおお!!!!」
「うおっ!!びっくりしたぁ」
ついに堪忍袋の緒が切れたどころか袋自体をちぎる勢いでロキに龍特有のブレスを放つ。
それはまさしく流星。全くの無駄が無いような、だがたしかに医療を感じさせるブレスが放たれる。
普通の生物であればそれこそ貫いてエンドだが・・・なにせ目の前の男はこの世界のてっぺん。よって、
「くらえ!!ポ○トチップスの残りカスの偉大さを!!」
バシュンッ!!
ブレスを袋の底に溜まっているようなカスを投げることで粉々にする。ちなみにちゃんとカスにはとんでもない神力が込められているので良い子のみんなには真似ができません。
「・・・何ですか、ポテトチッ○スって?」
「おう、お前が今現在調べてる奴の故郷の伝統文化財にたる食べ物だ。なんなら今年の供物、これでいい。なんたってこの食べ物は・・・」
「・・・とりあえず仕事はしろ!!」
「あいてっ!!」
ロキがポテトチッ○スの偉大さを語ろうとし始めたところで邪魔が入る。
今度は地表を破るような医療を持つチョップ。まともに入ったのだが・・・効いた模様ではない。漫画たんこぶができるぐらいのレベルである。
「さて、本題に入りましょう」
「いや、その前に俺のこのたんこぶ見ろよ。どんな内出血したらこうなんだよ」
「神ですから大丈夫でしょう?」
「・・・俺の扱い、雑いな」
「間違いありません」
恨むように睨む上司とそれを慣れたようにスルーする部下。ふむ・・・逆転しているな。
「さて、今回の議題は!!」
「議題は?」
「『デンデレデンデレデンデレデンデレ・・・』」
「まさかの【音神法】でのパーカッションって・・・お前って謎にスキルの無駄遣い好きだよな」
ノリノリなヨルムンガンドさんについていけないニート様。なんだか呆れている模様。
「デーンッ!!」
「最後だけ口かよ・・・それで、内容は?」
「黒輝 勇馬についてです!!」
「それ前に話ししたじゃん」
「だーめーでーす」
さあ、エロ本、エロ本ともといた所へ帰ろうとするエロおやじ様。それを片手で抑えつける気苦労な方。
こうして見ると神とは一体・・・と思えてくる。
「それにですねぇ。実は・・・」
「あ?どうした?なんだかバツが悪そうな顔をしてんなぁ?」
目がなんだかおかしな方向に行っている。お、すげえコンマ数秒で目回し10周した。
そして両手の人差し指の先を合わせながら、
「・・・“ヘル”にバレました」
「・・・え?まじで?」
“ヘル”、それは偉大とされる魔王の最強格の一人。以前、彼女が勇馬を葬ることを手伝ってもらおうとした相手でもある。
だったら別にいいじゃないとなるはず・・・なのだが。
「馬鹿野郎!!?あいつにバレたらこの世界、エンドじゃねえか!!??」
「ですよねー」
ロキさんの周りに深淵が立ち込め、数体ものスケルトンが顕現する。
お忘れではないだろうか。この男が冥府を司る神であることを。
「あんなサイコなマッドサイエンティストにバレればアイツの私兵が全員『魔石、及び聖石の取り込み可』になるだろうが!!!ラヴァハートのときはあの森の生態系を崩したらダメ!!!ってなんとか納得してもらえたが・・・今度はむしろアイツの方がイレギュラーだから何も食い止める手がねぇぞ!!!何やったんだ!!?ほんとに!!!」
「・・・すみません」
怒るロキ、しゅんとするヨルムンガンド。
ふむ、何故だろう。これが普通のはずなのに違和感を感じる自分がいる。
「・・・ええい!!今すぐにアイツと連絡を繋げ!」
『はぁい ♪。なにかしら?』
ウインドウに映ったのは黒髪ロン毛の男。
髪は何層にもトリートメントを塗ったような艶を放っており、肌はツルツルの健康的な肌色。服装は白衣に似たものであるがどこかしらフリルがついており、目はどこまでも思慮深いような紫水晶の輝きを魅せた。そして顎の下には・・・何故かそこだけワイルドな髭が残っていた。
そして頰を手で支えるようなポーズをとり、
『あら、もしかして例の少年のお・は・な・し?』
「ああ、・・・なんでいちいちくぎった?」
「ロキ様、そこつっこむのは今度にしましょう」
・・・そう、この男は新人類である。彼にニューカマーやらオカマなどとは言ってはならない。汝、死にたくないのであれば・・・。
『でもねぇー、あの子は譲る気は無いのよ?第一、あの子はこの世界において害悪なんでしょ?なら問題ないじゃない?』
「いや、たしかにそうなんだが・・・しかしな」
『それにあの子、凄く綺麗なのよ!!そう!ホントに綺麗!!あの子の美しさはまさしく澄んだ海に沈む黒い真珠よ!!素晴らしいわねぇ。ああぁ、早くあの子を・・・』
そして、いったん言葉を区切った後、興奮している肌を元に戻し、どこまでも残虐な笑みを浮かべた。
『・・・堕としたい』
紫水晶の目をギラつかせ上唇を舌で湿らせる。まさしく飢えた獣のように。
『ま、しばらくは襲う気は無いわ。あの子がある程度・・・そうねぇ、王クラスになってから私のモノにするつもりだから、ヨ・ロ・シ・ク ♪』
「え!?いや、ちょ!!?待て!!??・・・キレた」
「・・・通信、キレましたね」
彼はそのあと肩を落とし、願う。
勇馬、頑張って強くなれよ。と。




