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異世界で無双してもコンプレックスは直らない件  作者: 製造物
四章、無法侵入する帝国編
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76、さあ、テメェの罪を数えろ

本日ラストぉ!!

 再度鉄球が上から迫る。


 隕石のように放たれた鉄球は爆発の神法を纏った上で勇馬に襲い掛かる。


 避けてもいいのだが避けてしまうとどうしてもリシャーナにあたるので片手で受け止める。ちなみにもう片手には賢者の書を持っている。


 たしかに今まで戦った人間にしては強い。


 神法の繊細な使用もその一つだ。


 武闘系統スキルの派生能力、神闘法。神力を武器や身体に纏い戦う方法だ。神法も武闘もどちらも高レベルの取得が必要なためこの能力を持つことは高難易度である。


 まあ、俺に神法を扱う才能はないようなので悔やんでも仕方がないのだが・・・見せびらかすようにやってくると腹が立つ。地味に俺のことを女って言ってたことも相まって。


 そういえば以前発動した“戦装”の説明をしていなかった。


 “戦装”は俺が持つ防御系のスキルを全て効果を上げた上で使用する技だ。ちなみに【鱗装】も行なっているが俺もイヤーカフスを使用しているので鱗は出ていないように見えるのだ。すごくラッキーである。


 これのおかげで普段使えないようなスキルも誤魔化して使える!!


 というわけでとりあえず片手で()()()()()。これ以上受け止めてて得しないしそれでいいと思う。


「“発勁”!!」


 手の平で鉄球に一撃を加える。


 それだけで容易く粉々になる鉄球。


「んなぁ!!?」


 唖然とする男の目の前に俺は走り出す。すると現れる二つの影。おそらくは端の方にいたコイツのツレだろう。


 だが・・・遅い!!


「“陽炎”」


 二つの影が俺が元いたところへと突っ込んでくる。


 そしてそのままヒキガエルに近づいた俺は、


「“風月”」


 ムーンサルトのごとく円を描く蹴りの一撃。


 それがヒキガエルの顎へと繰り出された。


 脚圧によって空へと投げ捨てられるヒキガエル。そのまま勇馬は、


「“砲脚(ほうきゃく)”」


 弾丸のように空中にいるヒキガエルの胸へと突き刺さる追撃。


 相手を追尾するように放たれるこの技は恐ろしいほどのFPを誇る勇馬の強力な武器となる。


 さらに脂肪によってより深くへと突き刺さった脚でヒキガエルを地面へ叩き落とす。


 地へと堕とされたヒキガエル。


 その上へと勇馬は勢いそのままに着地する。それと同時に


「“踏衝(とうしょう)”」


 蜘蛛をも苦しめた地面と勇馬の足によるプレス。ヒキガエルの口から赤い鮮血が噴き出した。


 この時点で決着はついた。賢者の書で確認すると目の前の男は死ぬ一歩手前、これで終わってもいいだろう。


 もう興味が失せたように勇馬はエルフたちの元へと戻ろうと身体を反転させる。すると


「“シックス・ダイヤモンド”!!・・・ふぅ、そちらも終わったか貴様。こちらも大変だったぞ」

「おお!お前強かったんだな!!?」

「失礼じゃないか?貴様」


 なんと他の刺客2人を地に伏せさせていたヒスリア君がいた。案外やるんだな。コイツ。


「ま、こんぐらいなら倒せるのも普通だろ」

「・・・、まだ私は実力が足りないのか!?この目の前の化け物を倒すには!!?」

「あと100世紀ぐらいには今の俺と互角ぐらいじゃね?」

「世紀でいってくるか!!?貴様!!」


 流石に冗談だ。というかあと10年ぐらいすれば今の俺には対等にやりあえるぐらいなんじゃね?


 実際に今まで俺との喧嘩(兼殺し合い)で俺の近接攻撃を受け止めたり、俺の技を盗んできたりするから才能はあるんだと思う。頑張って挫折させねば。


「はぁ、はぁ、はぁ、・・・ふむ、流石の手際としか言いようがないな。2人とも」

「そういうリシャーナも1人呪いで倒してんじゃん。・・・というか顔青いけど大丈夫か?その人?」

「む?そうかね?・・・ユーマに効かなかったから加減を忘れてしまうね」

「触れては・・・いないよな」

「勿論だね」


 いや、なんだか普通みたいに言ってるけど正直、俺よりもオーバーアタックだよ?


 あ、そういえば周りの人は?


「「「「「・・・」」」」」


 めちゃくちゃ唖然としてるんだけど・・・あ、これ俺たちすごく危険視されてる?


 いや、考えてみれば帝国兵を歯牙にも止めないくらいの実力だもんね、俺ら。特に俺なんて息切れもしてないし。


 そう密かに内心焦っていると・・・


「「「「「・・・ッ!!よっしゃあああああ!!!!!」」」」」


 ・・・え?無茶苦茶喜んでんじゃん。なんで?


「ついにヒキガが倒れたぁあああ!!!」

「あいつ、本当にクソだったよねぇ」

「よくやってくれたよ、姉ちゃんら!」

「やっぱあの女、【剣姫】だって!!」

「吟遊詩人様が言ってたことは本当だったねぇ」


 などとみんなはしゃぎまくっていた。


 ・・・え?いいの?


 そして、・・・吟遊詩人の話をKUWASIKU聴きたいな。


 なんでしょうね。


 なんだか釈然としないな。


 とりあえず敵視されずに済んだことには安心した。

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