50、冒険者のお仕事
三章終了まであと半分!(・・・かな?)
おはようございます。目覚めは素晴らしいっ!
なんたって今日は野営じゃないんだから! 今日はモンスターに襲われる心配をしなくてもいいんだから!
素晴らしいなぁ。ぐっすり寝れるということは。
前世では当たり前のことに感動いたすことになろうとは驚いたものだ。
ちなみに今日はキリアと少しモンスターを討伐することになっているのだ。冒険者らしいことをするのだ!
しかも帰れば美味しい飯が待っている!?
なんと素晴らしいんですか!?本当に!
これ以上の天国があろうか!?
というわけで行ってきます!
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「・・・ところで君はそれで魔獣とやりあってきたのかい?」
「とは?どういうことで?」
一体なんのことを言っているんですか?
「いや、防具だよ?ボロボロじゃないか?」
「・・・ああ、そういえば。あんまり意味は無いよな」
「そういえば、って・・・」
いや、正直俺のGPだけで間に合ってるんだよな。最近は重り的な意味しか成してないし。
俺的に言えばMGPを底上げする鎧とかがあればいいんだけど。
「話には聞いていたんだけど・・・やっぱり君は出鱈目な存在みたいだね」
「・・・ムスクか?犯人はムスクか!?」
「うん、彼は【鑑定】スキルを持ってるから。スキルや称号は見れなかったみたいだけど、君の出鱈目さには驚愕を通り越して呆れてたよ」
「うーん、やっぱ俺って異常?」
「異常だねー。MGPはまだ普通だって言ってたけどね」
そこがバレているとは・・・あいつどうしてくれようか?
「だからそんな弱点をカバーする装備を『あんのか!?』えっ!?あるよ!!?」
まじでかー、でもお高いのでは?
「うん、金貨50枚はするね」
「うん!無理!」
どんだけだよ!いらねーよ!?
「でも、MGP強化特化のコートだったらあるよ」
「いくら?」
「銀貨3枚くらいだね」
「おおー、まあまあ安い!」
それなら俺でも買える!
「それじゃそこの店で装備品を揃えよう」
「了解!」
楽しみー。MGPをさらに上げられる日が来ようとは!
弱点がさらに減るぜ、フフフフフフ。
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結果金貨一枚で全部揃えられた。少し痛い出費だがこれからのことを思うと安く思える。
今回の装備品は鎧無しだ。黒いインナーに白いコートを羽織り、ズボンも白いデザインとなった。どれもMGP強化の繊維を編んであるのでプチ高価だ。
ほかに着飾る必要はないし鎧は重りなのでいりません。このおかげでMGPはさらに100ぐらいは上がった。
しかも鎧のように重くもないので前よりも動きやすい。つまり俺は一気にパワーアップしたのだ!
多少GPは下がったもののほぼチリ同然だったので別に良しとする。
結果、今日俺は魔獣を40強ほど仕留めた。うん、いつもより動きやすい。
キリアは10匹程度。それでも手際はいいように思える。成長見込みは充分だ。
「本当に見てて笑えるような手際だったね」
「そうか?ステータスに偏った戦いだぞ?」
「いや、でも“技”は使ってないじゃないか?“技”を使ってないのに斬撃を生み出せるなんて凄いね」
・・・技?、技って何ぞ?
「・・・もしかして“技”、知らなかったりする?」
コクリっと俺は頷いた。
「・・・それなのにバーバリアンはソロで倒せるのか・・・。これで“技”を知ったらどうなるのか?・・・あぁ、胃が痛いぃ」
なんだかキリアさんがぶつぶつ言っているが気にしないでいこう。
さて、賢者の書様。今回もヨロです。
『技とは自身のスキルの実行や動きをある程度サポートする役割を果たしています。また、その実行条件は技の名前を言うだけと単純です。そのためあらゆる場面でこのシステムは使用されています。また・・・」
ここからは俺が要約。
まず技っていうのは体術のみならず神法などにも用いられている。その方が楽だからだ。
車か歩きかどっちの方が目的地に速く着けるか?これは単純に車でしょ。
それと同じで技を使えばそれだけ楽になる。
それほどにメリットがあるようだ。
続いて技を使うための条件は次の通りだ。
・自分の中である程度の技のイメージが必要
・使用時に名前をつける必要がある
・技は自分で生み出すか誰かからの伝承でしか使えない
・パクリはダメ。絶対
といったところだ。
これはとりあえず帰ったら実験するか。
もしかしたら今まで夢に見てたアレもできるかも。
少し俺は期待に胸を膨らませながらキリアと帰路につくのだった。




