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異世界で無双してもコンプレックスは直らない件  作者: 製造物
三章、始めの街的なところ編
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47、逆転する姉妹

 とりあえず、あのあとシシラさんの療養やあまりにも取引する量が多いことから明後日まで待ってくれということになり、この街で滞在できるくらいのお金を貰ってギルドの外へと出た。


 もうこの時間帯には外の景色は真っ暗で故郷はもちろん、王都よりも明かりが少なくしばらく先の景色は全く見えないほどだった。


 ちなみにこの世界のお金の価値は次のようになる。


 白金貨・・・一枚千万円くらい。凄く珍しいため取り扱いできない店もしばしば。

 金貨・・・一枚百万円くらい。小さなお店ではお釣りが多すぎるので使えない。

 銀貨・・・一枚一万円くらい。

 銅貨・・・一枚千円くらい。

 鉄貨・・・一枚五百円くらい。

 石貨・・・一枚百円くらい。この辺りになると一般市民でも作れちゃう。


 こんな感じである。ちなみに今回貰った額は銀貨5枚、つまり五マン万円だ。この街の物価は安いようであり、これだけあれば少し贅沢しても大体一週間ぐらいならお釣りが出るくらいだ。


 とりあえず1番最初に飯だ。腹が減ってて仕方がない。宿探しはその後だ。


 俺は嗅覚に全神経を注ぐ。それは美味いものを食べるがため。久しぶりの魔獣と木の実以外の飯なのだから美味しいものをいただきたい。


 というわけで俺は今なら犬にも負けないくらいの嗅覚を発揮する。恐ろしいくらいの集中力はどうやら人間の限界を超えるようだ。


 その時、なんだか凄く懐かしいような匂いを捉える。


 その方向を向くと本当に小さな木製の一軒家。・・・あそこにするか。


 勇馬にもはや迷いはなく、その店をターゲットにし、一直線に進む。途中変なおっさんに絡まれそうになったが、気にしない気にしない。


 店の前にはなにかを必死に訴える女性とその女性をからかうような仕草をしているモヒカンヘッド男とお坊さん頭の男がおられた。・・・お坊さん、それでいいんかい?


 恐らくだけどあのお坊さん、とても梵念だらけだと思うけど・・・それもうお坊さんと言えなくない?


 あと女性の方はなんだか子供らしい感じがする。なんとなくなので見た目とかそんなのではない・・・なんでだろ?


「だーかーらー、この店はーもう、潰すんだよー?分かるー?あー、子供にゃあー、分かんないかなー?とりあえず壊すから退いてねー」

「で、でも家賃はずっと払い続けてますよ!あと私は子供では・・・」

「黙りなさい。君は我々に対する誠意がなっていない。つまり・・・金です!」


 ・・・まさかのお坊さん、銭ゲバ事件。ある意味モヒカンの方がやりやすいかも?」


「こ、ここは人の店でもあるんですよ!それ以上近寄らないで下さい!」

「駄目ですね。貴方がたは我々、“アルコール教”を舐めています。これは我らの神のお告げ。これは絶対です」


 ・・・アルコール教、か。そら舐めるわな。アホみたいな宗教の名前だな。


 ついに坊さんがその女性に手を伸ばし暴力行為に出ようとする。


 ま、俺がそんなことは許さんがな。


 俺は坊さんをデコピンで真上に上げた。ちなみにデコピンを当てたのは男の象徴、坊さんなんだから虚勢してやったんだよ。決して暴力じゃないよ。


 2メートルほど打ち上がってから降りてきた坊さんは半分白眼になっていた。・・・気持ち悪!


「てめぇー、なんだぁー、アニキにぃー、何やってくれてんだぁー?ぶっ潰すぞぉー、ついでにー、愛玩奴隷としてぇー、売り捌いてやるよー、このおん・・・グェッぷ!!」

「ぁあ!?」


 久しぶりに完全ヤクザモード!モヒカンのモヒカンをアイテムボックスから取り出したナイフでぶった斬る。なぜか本体にもダメージがあったようだ・・・何故?


 とりあえずモヒカンのことは気になったので賢者の書に【鑑定】してもらい宿に入ってから確認することにした。


 そして後ろを振り返ると少しだけ涙目になっている女性がいた。


「大丈夫か?とりあえず気絶させといたけど・・・問題なかったよね?」

「それは気絶させる前に言うことだと思いますけど・・・でも、ありがとうございました!」


 二パァアと晴れやかな笑顔になった女性、まあまあな美女と言ってもいいだろう。


 灰色の髪は腰まで届き、その髪を白く大きな三角巾で纏めている。大きな目は水色をしており、見ているこちらが心を洗われる純粋さがあった。


 逆に純粋すぎるからさっきみたいな奴らに引っかかるんだろうな。


「ところで、ここって今開いてる?」


 勇馬は目の前の店を指差して問う。今彼にとって大切なことは飯を食べることだ。


 すると、


「あ、ありがとうござます!()()()()()()()()!」

「・・・・・・へ?」


 ・・・この人見るからに経営とかできなさそうなんだが・・・本当に?


 そんなことを思っていると


「リーラ、材料の調達、終わったよ。ってお客さん?」

「あ!キリア君!うん!きてくれたよー」


 金色の長髪を黒い紐で一つに束ねている西洋系のイケメン様降臨!


 だが、勇馬はそれ以上に・・・


「えっ?本当に貴方が経営者なんですか?」


 それがものすごく気になって仕方がなかった。


「あっ!申し遅れました!私・・・」


 バカらしく片手をめいいっぱい空に上げながら次の言葉を解き放った。


「リーラ・カリエントって言いまーす!どうぞよろです!」


 ・・・まさかのMs.読心様との姉妹でしたか・・・。


「ちなみにギルドに妹がいまーす!」

「そっちが妹かよ!」


 ・・・流石にツッコンでしまった俺であった。

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