43、冒険者ギルドへ行きましょう
「お嬢さん、ここはハジュマール村です。農作物が豊富でそれ以外の産業はあまり賑わっておりません。ですが料理の美味しさと周りのモンスターの出現率の高さから観光地として人気です。そのため、ここの冒険者ギルドはかなり大きく、ここら辺の村の中では一番、全国的に見ても最大級となります。それに伴い、冒険者たちのレベルもなかなか高く、強いものがよく集まっています。あと・・・」
え?なにやってるかって?
門番さんからこの村に関する情報を聞き出していています。
もちろん弱めの【魅了】をかけて。
これすごく便利なんよ。相手を疑似奴隷化できるし。
ま、聞き出せることは出したし、そこら辺にポイしとこ。
『本当に非道ですね』
いいじゃん、賢者の書。こんぐらい非道の何にもならんよ。拷問じゃないだけまだマシ。
『・・・そういうところだと思います』
?意味が分からん。
何がダメなのか?家の奴らなんざ爪一つ一つを痛いように剥がしていく拷問するからな。
あいつら町のガードマンもどきだけどその分悪人に対しては相当凶悪だからな。あれよりかはマシ。本気でマシ。
『・・・まあ、それでどうします?これから?』
うーん、そうだな。宿探すか飯を食うか・・・
そういえば、さっき門番さんが言ってた“冒険者ギルド”ってなに?
『そうですね。“冒険者ギルド”というのは単純になんでも屋ですね』
へー。なんか以外。
てっきりモンスターぶっ殺すみたいなところだと思ってた。
『そんなのもあります。でも、非力な冒険者には旅のついでに楽に、でも多少の能力が必要な仕事が頼まれます。中には貴重な称号を持つものしかこなせないクエストなどもあります。ですがやはり花形は魔獣討伐ですかね』
長々と説明ありがとう。
まあ、百聞は一見にしかず。直接行ってみようぜ。
『・・・さては読むのがだるくなりましたね』
うん、当然!さあ、行こうや!
『うん!行こー!』
ランもこう言ってるじゃないか!
『分かりましたよ。ですが面倒ごとは起こさないでくださいね。ただえさえ見た目が目立つんですから』
りょーかい。
じゃ、いこー!
目的地は冒険者ギルド、どんなものか楽しみだ。
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賢者の書によると俺の目の前にそびえ立つのが冒険者ギルドだそうだ。
なんか見た目はカウボーイが通ってそうな酒場を広く、階層を高くしたような感じ。四階建てのようです。
・・・やっぱ、この辺の建物って高さあんまないよなあ。
王都がすごかったからなぁ。比べるとあんまし高く思えない。
でもその分横に広い。だいたい私立高校の私有地全体くらいの広さ。
あれかね?
中から酒の匂いするけど俺、場所間違えた?
『あってますよ。大きな冒険者ギルドでは飲食スペースがありますので』
賢者の書によると一階が換金所などの窓口、二階が飲食スペース、三階が訓練所的なところ、四階がギルド長室だそうだ。
・・・三階壊れないか不安だわ。ギルド長さん大丈夫?
『ギルド長は基本的に上級冒険者だったものが付きますので大丈夫かと』
なるほど。強いのか。後であったら【鑑定】しといて。
『了解です、マスター』
とりあえず中に入ってみるか。
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中もやっぱり酒場風。
木が古そうだが、それが少し渋さを出していなくもない。・・・どうやったら悪口じゃなくなんだろ?
・・・ていうかこっからどうすればいいんだ?
そう迷って賢者の書様に判断を仰ごうとしたその時。
「冒険者登録をされに来られた方でしょうか?」
「・・・へ?そうですけど・・・」
あなた俺の思考読んでます?
目の前に現れた彼女は灰色の短な髪がカールしており、肌は瑞々しさを持つ。目は垂れ目気味だが、そこからは海のようなブルーライトの光が見開かれていた。
「初めまして。私はここのギルドの受付業務を請け負っております、シシラ・カリエントと申します。まだここでの仕事は短いですのがどうぞ宜しくお願い致します」
「俺は黒輝 勇馬っていいます、お願いします」
お互い自己紹介を行う。なんだか信頼できる人だ。
「ところでですが・・・男性で間違いございませんよね?」
「俺は女子じゃ・・・・・・合ってます」
あぶねー、合ってんのにツッコミ入れる所だったわ。
「ふふ、合っていたようでなによりです。なんだか仕草なども女性らしかったので正直難易度高めでしたね」
「・・・」
なんか素が出てません?後半あたりが少しおかしかったような・・・。
「おかしくないですよ?」
・・・賢者の書、この人の鑑定よろしく。【読心】持ってるか調べて・・・。
『御意に』
『なんだかこの人怖いよー」
「怖いくないですよ?」
・・・もうホラーですから、やめて下さい。




