表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/132

39、ただいま!天国!

『ただいま、シショー!』

「お帰り!ラン!」


 こちらに向かって歩んできたランを両手で抱きしめる。・・・ふっわふわですごく気持ちいい。


 俺は今、懐かしの洞窟へと帰ってきている。最早ここ以上に暮らしやすいところはないかなぁって感じだよな。


 正直イソギンチャクの部屋は風通しが悪いので洗濯物が乾きにくく、また寝るときも蒸し暑くて寝れない。すなわち暮らしにくい。


 それにこの森って昔はハードだろ!?とか思ってたんだけど今じゃ天国。獲物も仕留めやすいので楽チン楽チン。


 ちなみに今ランの弟子入りを認めてから一週間が経った。


 その間、ランが俺のことを女と言ってきて発勁をしたのもいい思い出だし、賢者の書を鍋敷きがわりに使ったのもいい思い出。狼を蹴り一発で倒したのもいい思い出だ。


 決してランが少し過去を振り返ると死んだ魚のような目をしていることは無いし、賢者の書が黙っていることもない。


 ちなみにランは神法特化型の魔獣だったようだ。こちらのステータスを見てほしい。


 ラン ♂ Lv.7

【種族】

カーディナル・レッド・ファング

【ステータス】

HP 115/130

SP 34/50

MP 3400/3400

AP 10

GP 470

MGP 2200

FP 87

【称号】

賢者、神法士、火創士、水創士、風創士、土創士、魔獣を殲滅せし者

【スキル】

鑑定、読心、探知、言語理解、MP上昇、MP回復、火神法Lv.3、水神法Lv.2、風神法Lv.2、土神法Lv.2、魔獣殺法(モンスター・キラー)


 ・・・どうよこれ?


 俺師匠としての立場ないんだけど?


 実際に指導したのは賢者の書だし、俺はそれをランに言ってただけなんだよなぁ。


 賢者の書が有能なのはわかるんだけど正直俺の立場がマジでない。


 今のところランを模擬戦で叩き潰せるものの・・・いつ抜かれるかわかったもんじゃない。


 勇馬は深ーい、深い溜息を吐いた。


『シショー?何か悩んでるの?大丈夫?』

「大丈夫だ。全部ぶっ飛んだ!」


 ランの悲しそうな顔だけで思考が吹き飛んだよ。ランは本当に可愛いなぁ。


 ついでにナデナデする。


『・・・マスター、少し宜しいでしょうか?』


 ? なんだ?


『マスターの成長率が著しく低いように思えます。もうそろそろ狩りの中心地を変更するべきです』


 あー。・・・やっぱり?ここ天国なんだけどなぁ~。


『ですがマスターの目的は強くなることにあるはずです。それを考えるとやはり本拠地を変更する必要があるかと』


 もうゴリラじゃあレベル上がりもしないしなぁ。最近レベルが全く上がらないしな。ここじゃ限界か。


『ですね』


 しゃあない。それじゃあそろそろここを出るか。


 もうここを出ることはできる。【ダンジョン転移】はこのダンジョンの移動が便利になる他、この森から出る術でもあるのだ。


 このスキルがないとこの森からは出ることはなかなか難しい。他の方法として【探知】が有効的で、賢者の1人や2人いないと出れはしない。


 ・・・本気で勇者パーティーならすぐやれんじゃね?


 とはいえもう俺がクリアしたからダンジョン入っても意味ないけどな。


 にしてもこの森には嫌な思い出も多いがいい思い出も多いな。もうそれら全てを思い出したらくどいし、長くなるので割愛するが・・・。


 まあ、ランを連れて外に出ようか。ランを連れて行くのは決定事項です。可愛いもの。


『魔獣ですがね』


 それでも、だ!それにランは可愛いのでみんな許してくれるよ!賢者の書に『親バカみたいですね』と書かれているような気がするが気にしないこととする。


 この時俺はこの森では俺に敵うものはいないと慢心していた。だからこそ片手が埋まるのに賢者の書を取り出していたのだ。


 まるでそれを咎めるかの様に、理不尽な存在というものは現れるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ