94、【破壊不可能】っていう武器ない?
『ふふふふふ!!!この身体であれば貴様の攻撃などすぐさま治る!さあ、もう一度勝負d『いい加減にしろ!』ガハッ!』
ヒューン、ドカーン
ヒスリア君は今日も吹き飛ばされている。ちなみに今ので8952戦8952敗だ。白星など一個もない。
だがしかし、ヒスリア君は以前の変身で傷がすぐさま治っちゃう身体になったのだ。他にも空中飛行や神法の並列使用、神法の強化、身体能力の強化など色々あるのだが・・・やはり勇馬に何度もやられるため、これが一番の収穫だろう。
それにしても一応ヒスリアは単独で龍ぐらいは倒せるようになっている。それなのに・・・それすらも歯牙にかけない勇馬はどれほどの高みなのか。わかったものではない。
それでも勇馬は睡眠を妨害され、リシャーナの手作りご飯をちゃぶ台返し方式でベチャン、さらにはリシャーナから距離を離させようとしてくるのだ。もちろん精神的に疲労する。
「はあ、・・・コイツ死ねばよかったの『フハハハハ!!!勝負だぁあああ!!!』・・・まだ息あんのか?」
これだけタフになってしまえば流石の勇馬も苦労する。今まではただのパンチ、キック、サソリ固め、ラリアット、“雷指”、“捕縛”ぐらいのレベルしかやっていなかったが・・・もう我慢の限界です!
「“脚刈”」
『!?』
文字通り、脚を蹴ってこかすだけの技。でも勇馬の化け物ステータスだと・・・軽く10回転ぐらいはする。秒間で。
そこにさらにぃ、
「“踏衝”!」
『ブヘッ!?』
ヒスリアの顔を思いっきり空中で踏む。もちろんその勢いのままに錐揉みをしながら吹き飛ぶ。
さらにオマケでぇ、
「“砲脚”!!」
『ガッ!!?』
追尾式の跳び蹴りをかます。見た感じヤクザキックだ!
そしてヒスリアさんは空の彼方へキラリーンと消えていく・・・そこまではいかないにしろ森の深部までは吹き飛ばした。恐ろしいのは賢者の書に確認したところアイツにはまだHPがあるところだ。
全部全力だったのだが・・・ついにアイツすらも化け物に・・・。
「ま、あのままだと危険なので・・・メラ!」
『は! ヒスリア・ナクローノの監視及び警護ですね!』
「話が早くて助かる」
メラが地中にボコボコと潜っていく。・・・アイツはいつのまにモグラにジョブチェンジしたんだ?
さて、吹き飛ばしたところで前回の戦いの結末を話すとしよう。
まずドミュルトのツレで死者はなし、重傷者は全員。まあ、人を殺そうとしてこれだったらまだ良い方だろう。
アズリール家は結局、ヴァレンティア家を訴えてきたが・・・もちろんド正論でねじ込んだ。
ついでにヒスリアを包帯でグルグルと。・・・え?その下はどうなってるんだって?もちろん俺が規格外なメイクアップで傷だらけにしたよ?
そのメイクの途中でヒスリアが『痛い痛い痛い痛いぃいいいいい!!!??』とは言ってないし、リシャーナやらの青い顔やランのめちゃくちゃ戦闘狂な顔など見てはいないし、賢者の書に『やれやれだぜ』と書かれてなどいない。見ていない。見ていないったら見ていない。
まあ、そんなことをしなくても不意打ちをしてきたのにこちらは相手を殺さんようにしていたのだ。もちろん相手に正論で勝てる道理などない。
また、意外だったのがドミュルトも俺たちの味方をしてくれたことだ。
アイツが言うには「俺もそろそろ家族離れせねばな。しばらくは野宿でもするとしよう」とのこと。厚生したようでなによりだ。
まあ、そんなわけでリシャーナや俺たちの平和は守られた!と言うことだ。そうでもなければ俺とヒスリアはこんなことをやっていない。
もしこれでまだなんかするつもりなら・・・考えがあるしなぁ・・・フハハハハ!!!
まあ、そんな感じであの事件から2日だけしか経っていない。
そんな感じでしばらくは俺に空き時間が出来たわけだ。この時間をどのようにして過ごすか・・・。
「おーい!ユーマ!」
「・・・リシャーナ?」
ヒスリアと入れ替わるようにして現れたのは銀の女神、リシャーナ。ふむ、自宅服のゆるふわ着も悪くない。いや、むしろ・・・尊い!
「ところで用事はなんだ?リシャーナ?」
「ああ、・・・なんだか君の微笑は恐怖を呼び込むね」
「失礼な、綺麗だと思っただけだ!」
「・・・屈託もなく叫ばないでくれ!」
いや、仕方がないじゃん。モナ○ザをどのようにして綺麗じゃないと言えようか、いや言えまい。
そして顔から赤みをやっとの思いで消し去ったリシャーナ、そして言い放つ!
「君の武器を新調しようとしたんだ」
「おお〜、ついに!!・・・ん? 『したんだ』?」
「うむ、したんだ」
「したのか・・・ってどういうことだ!!? 出来ないの!?」
どういうことですか!!? 期待だけさせといてやらないよーって!!?? え? 焦らしてるの!?
「・・・まあ、作ろうとはしたんだよ。でもね・・・君が前使ってたっていう黒い剣、アレを破片だけでも見るとね・・・どうしてもアレを壊す君に耐えられる武器が素材的にない!」
「・・・ド○クエだったら潰れる心配をしなくてもいいのになぁー」
「どら○え?」
「いや、なんでもない」
改めて考えるとアレ最初の武器でも壊れないもんなー。耐久度こそあれど・・・壊れない。なぜだぁ!!
「・・・君はたまに変なことを言うよね?」
「だって異世界人だもの」
「・・・え?」
「うん」
「・・・うっそぉおおおおおお!!? 異世界人?君がぁあああああああ!!!!??」
「うん、異世界召喚されてきた」
「・・・君、本当にさらっと大変なことを言うよね? 君が強い理由がわかったよ」
「いや、俺より強いやつらごまんといる」
「それ、もう、人間じゃない!」
「・・・やっぱり?」
「うん、やっぱり」
そこからは俺の昔話をしていた。リシャーナは俺の話に笑ったり泣いたり切れたり顔が百面相していた。途中からヒスリアやメラ、その他エルフどもも俺の話をいつのまにか聞いていた。
みんな俺を「え? これ以上の化け物いんの?」みたいな反応を!
失礼な! いるよ! アゲハに謝れ! ほかのやつら?どうでもいい!!
とりあえずリシャーナ以外はその態度を取り消すようにボコっておいた。
最近、キャラが自分勝手に動くせいで話がまとめられない!!




