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異世界で無双してもコンプレックスは直らない件  作者: 製造物
五章、陰謀だらけなエルフの国編
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92、それが剣姫の想い

全員:100話達成おめでとーう!!!

製造物:いえぇえい!!

勇馬:騒がしいところすまねぇが・・・今日、何話投稿する気だ?

製造物:もちろん1話だけ!

勇馬:殴るぞ?

製造物:できれば3話ほど!!

勇馬:・・・まあ、妥協点か

 勇馬はドミュルトの孤独の過去を見た。・・・にも関わらずその表情はまさしく「えー、どんだけコイツ子供なの?」みたいなめんどくさそうな顔だった。


 それを見たドミュルトさん、今にもブチ切れそうだ。・・・いや、もうすでにキレていらっしゃったね。実際に殺そうとしてたし。返り討ちにあってたけど。


「よし、落ち着こう。お前の考えてることはわかったし、落ち着こう」

「何を言っている、貴様!!?我に何かしたのか!?」


 勇馬はとりあえず落ち着かせるために蹴りを一発、それで彼を少しだけ地面から離陸させる。でも数秒後には着地。


 ちなみに着地したのは腰の尾骶骨の部分、会心の一撃でしたね。めちゃくちゃ痛そうですね。


 そして腰痛で腰を抑えながら黙っているお爺さんに向けて勇馬は手を元気よくあげて、


「俺には人の思考を読み取るスキルがあります。だからお前の今回の動機やらなんやらを見させてもらいました!!」

「貴様ぁああ!!!??何、我の許可なしで勝手に我が脳内を見てくれておるのだ!?」

「いいじゃん、いいじゃん。もう終わったことだからカリカリしてても仕方がないし」

「それを言うのは通常であれば我のはずだぞ!!?」


 いきなり軽い空気を出し始めた勇馬、それに感化されたのか容赦なしのツッコミを連発するドミュルト。さっきまで殺し合いを行った敵同士とは思えない状況である。


 だがその空気も次の勇馬のセリフをキッカケに早変わりを見せた。


「それにしてもお前、子供だな」


 とめちゃくちゃ口を歪めて、まるでドミュルトを煽っているかのように。


「な!!?我が・・・子供だと言うのか!!??」

「オー、イエスイエス」

「・・・ふざけるなぁあああ!!!」


 その煽りに釣られるように激怒するドミュルト、それを見てめちゃくちゃ笑う勇馬はカタカナ英語でさらに煽る煽る。


 なんだろう、能天気を通り越してアホらしい。


 そして視界は紅蓮の灼土に燃えた。


「あうちっ!!??」


 勇馬と言えども油断すれば痛いらしい。靴が焼けて痛いらしい。


 地面がドミュルトの怒りに呼応するように紅く火を噴く。


 ドミュルトの手の元には土を指で掘って作り上げた神法式があった。


 たしかに麻痺などをした状態でノータイムの神法を発動などはできない。だからこそ勇馬は神法を使えないと錯覚したのだ。


 しかし神法式や詠唱などの神法を扱うための媒体を使えば話は別となる。時間こそはかかるものの発動自体は問題とはならない。


 そして地面に作られた神法式を媒体にして作り上げられた能力はあたり一面の地面に炎を付加させる能力。


「今度こそ・・・俺は父上に、母上に、認めてもらわねばならぬのだぁあああ!!!邪魔を、するなぁああああああ!!!!


 たしかに勇馬の【火耐性】はまだレベルが低い。そのためこの神法を使った判断能力はなかなかの物。こうなってしまえば地上にいる限りはダメージを喰らい続ける。


 しかし、それは、()()()()()()()()()。だから俺には意味がない。


「“飛閃”」


 俊速の飛翔。


 まるで突風が勇馬を導いたかのようにドミュルトの眼前へとたどり着く。そして、


「“雷指”」


 勇馬のお手製スタンガン、首元へ添えられた指は雷を発し、感覚や意識をまるごと刈り取る。


 そして膝を折るドミュルト、それと同時に赤く発光する大地は焦げた匂いを残してその熱を霧散していく。


 そして僅かなドミュルトの意識に滑り込む勇馬の言葉。


「お前はいつも他人に頼りすぎてるんだよ。他人に褒めてもらうことや認めてもらうことだけを生き甲斐とする見事な寄生虫だ。そんな人間は意思が弱い」


 勇馬は知っている。


 家族にすら嫌悪され、それでもただ一人で戦った銀の少女を。


 恋をした少女に忠誠を誓い、たとえ相手が化け物であろうと龍であろうと闘い抜き、付き添ったエルフの男を。


 誰もが避けていく己を真っ直ぐ見据えて恐れることもなく手を差し出した3人の同郷の友を。


 それに比べれば認めてもらえないだけで癇癪を起こし、利用されるような傀儡などどれほど愚かか。


 勇馬はそんな者、認めない。


 たとえそこに強さがあろうと、意思がなせる技というものを知っているから。


 貧弱な意思など風前の灯火、弱く儚い。


「・・・だから、俺はお前なんかよりも・・・リシャーナやヒスリアを、アイツらを強いと思う。だからこそ俺はアイツらとともにいるんだ」


 そして勇馬は脚に力を込めて、


「せめて意思を堅くしてから出直してきな」


 と蹴りとともに解き放った。


 そして焦げた土の上を転がり、黒色に塗れたドミュルト。


 彼は薄く開いた目に暖かいなにかを感じながら、白い世界へと身を落とした。

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