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異世界で無双してもコンプレックスは直らない件  作者: 製造物
五章、陰謀だらけなエルフの国編
104/132

89、30分以内までです!!

「そういえば我が名を名乗ることを忘れておったな!!我が名はドミュルト・レイド・アズリール!!アズリール家の長男にして次期の王なり!!」

「・・・なんでお前、いきなり自己紹介し始めたんだ?」

「察してやってくれ、ユーマ。この者は空気が読めない、状況を読まない、人情を読もうとしない、の三拍子が揃っているんだ」

「それ、なかなかのめんどくさいやつじゃねぇーか」


 一人で香ばしいポーズを取りながら自己紹介をご丁寧に行う男、ドミュルト。正直、作者的にはこのキャラのお陰で忘れていた名前紹介を行えたので結果オーライ。


 そしてそんな裏の事情も知らない他メンバー、特にすでに彼によって迷惑を被っている二人が端の方で軽蔑の目をしながら毒を吐いている。


 だがもちろんそんなことは気にしない男はまたもや二人に近づいていく。


 二人はもちろん警戒状態。かたや電撃の準備を、かたや呪いの準備をしている。どちらもオーバーとしか言えないような出力だ。


 だが想像を幾重にも超えてくるこの男は・・・


「ふむ・・・今日は帰るとしようか。それではな!」

「「・・・は?」」


 すったらさっさっと部屋から出て行く変態ことドミュルト。


 攻撃しようとしていた二人は呆然とする。


 ・・・逃げた?と


 二人から殺気が浄化するかのように出て行き、ただの棒立ち人形へと早変わりする。






 ※しばらくフリーズ中です。ご迷惑をおかけします。





「ふざけんなぁあああああ!!!!!」

「腹立つぅううううううう!!!!!」


 二人とも最大限に溜めてた攻撃で壁や床に八つ当たり。


 もちろんここは二階なので崩落が起きまぁす♡


 バキバキバキバキ、ボッカーン。


 あっという間に特撮劇場完成で〜す。全員仲良く、落下致しま〜す。


「「「お願いですからやめて下さい!!!!」」」


 落下中の皆様、空中土下座で懇願。中にはヒスリアさんもいる。皆さん、体幹が鍛えられているようでなによりです。


『わぁあい!!』

『・・・ランはとことん感性が狂っておりますね?・・・一体、誰のせいでしょうか?』


 そして大崩落を見て大喜びするランと久々登場の賢者の書、こちらはどっちも平常心だ。素晴らしい。


 この後、この事件は『変態男もしくはリア充、とりあえず死ね!!』事件として世間の方々に知られることとなる。


 ドミュルトさんはともかく世間を敵に回したのであった。


 ...........................................................................


「・・・もう、許してやってくださいよ。二人とも」

「「絶対やだね!!!」」


 元家の残骸を集めながら許しの催促を行うヒスリア。


 それに対して木材をいくつも積み重ねて持ってきている勇馬と設計図を考えているリシャーナは即、否定した。


 壊れた家の修理を始めて7時間、それでも彼らの怒りは色濃く残っているようだ。


 ちなみにランは最近覚えた【変身神法】で顔を色々変えたりして遊んでいる。・・・もちろん勇馬がそれを知った瞬間、食べようか少しの間のみ迷ったことはありました。


 そして勇馬の脇に抱えられた賢者の書には『カム着火インフェルノッ!!!!(#°Д°)/■■■■■\(l*Д*( ; )』と書かれているあたり、勇馬の感情は今爆発中らしい。最新鋭の神具は顔文字すら使いこなせるのである。


「にしても・・・あの時の貴様は本当に笑わせてもらった。まさか殺すどころか抵抗すらしないとは・・・まさか、貴様ゲ『其以上言有、貴様殺』・・・すまない」


 勇馬はもはや普通の言葉すらも喋れなくなった模様だ。


 ヒスリアの全精神が言う。


(コイツ、ヤベェエエエエエ!!!!)


 と。


「あれはなぁ、なんか途中で身体が動かなくなったんだ。・・・マジであいつ、コロス」

「ああ、それは【王の邪眼】の力かもね」

「・・・ソレ、KU・WA・SHI・KU!!」

「了解、そのかわり私の分も殴ってきてね」

「勿論だ。・・・フッフッフフフ」

「「フハハハハハハハハハ!!!!」」

「・・・もう、狂気しかないな。ここ」

「今更かよ」


 復讐する気満々の二人がそれを実行するべく思考を巡らせる。そして問題が1つ1つ解決できるたびに怖いくらいの高笑いが起きる。


 皆さんスルースキルを活かしきれず顔に青線が引かれた。


 そして作戦が作り終わり、城の設計図が完成したのでその通りに建てようとし始めたところで勇馬が


「そういえば今更なんだが・・・メラってここにいるんだよな」

「そうだね。分体ではあるのだが・・・おられるよ」

「そうか・・・それじゃ『メラ!!来い!!』」


 勇馬が頭に響く不思議な声を出した。


 そして、それをきっかけとするように庭の至る所にヒビが入る。


 そして、ヒビはやがて大きくなり、膨れ上がり、地盤を吹き飛ばした。


 土砂やらそんなものが俺たちへと襲いかかる。もちろんこんな攻撃をされると思っていなかった俺たちはモロにそれをぶっかけられた。


 ・・・口の中入った。土。


『おお、お久しぶりですz「死ねぇえええええ!!!」グハァアア!!!?』


 見事な弧を描き現れた龍の腹へとぶつける。手加減?もちろんしてませんがな。


 空の地平線へさようならぁー。


『って!!?何をいきなりやられるのですか!!??』

「お前が悪い」


 なんとか地面に根を張って引き戻ってきたようだ。腕を上げたな!!


『・・・それでなんの御用でしょうか?』

「おう、今すぐこの通りに館作って」

「え!?ユーマ、流石にそのお願いはメラタリア様に対して失礼では、『了解致しました』・・・あ、オッケーなんだぁー」


 そこからは早かった。だいたい五分ぐらいで館が完成。あとそこからは窓とか神具の設置だけ。


 メラはリフォームの際に1匹は欲しいかな?


「・・・ユーマ、普通真龍様はこんなことに使わないからね」


 ところでリシャーナ達が俺に対して「これだから子供は・・・」みたいな目で見てくるのだが・・・なぜ?


 まあ、そうしてこの日の作業は(ほぼ何もやっていないが)終わった。


 だが、トラブルの神と言えるような波乱万丈の人生を送る勇馬がいてこれだけで終わるはずなどなかった。


 勇馬は寝る直前に見た。


 白く地上を照らす月が入道雲の影に隠れていくところを。

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