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七月のアークトゥルス。  作者: 乃咲昼
第一章
1/11

〜あの夏のこと。〜

「ほら、早く土下座して」


「早く消えてくれないかなぁ。」


そんな言葉を口にすると

周りは皆、俺を見て泣く。


人が苦しんでいる顔を見るたび

俺は快感を覚える。








だけどさ、


気づいたんだよ。


今の俺の人生が

どれだけ儚くて寂しいものか。


全ては

あんたに出会ってから変わったんだ。




さよならは言わない。

だから、俺の前から

いなくならないでほしい。



夏、あの一瞬の、青春が

俺の記憶に今もずっと。






七月のアークトゥルス。





はじめまして。乃咲昼と申します。

駄作ですがよろしくお願いします〜(と言ってる今も書き方があやふやでわかってないです〜!知恵袋様、様々です(笑))


何卒よろしくおねがいします。

学校の食堂で

俺は足を組み、ギッと睨み上げる。


学校で目立たずにいる地味な生徒を

イジメるのが俺の日常。


「俺さぁ、そういう奴が一番大嫌いなんだよね〜」


そう言うと

「すみません、ごめんなさい!もう目の前に現れません!!」



人は皆

泣きながら俺にしがみつく。


「うるせぇな、土下座して言え。」


「すみません!!ごめんなさい!!」


必死に謝る姿は、たまらない

「あはははははっ!!」



幸せだ。


快感だ。



榊原世界さかきばら せかい


18歳。高校三年生。


そして生徒会長。

この学校、そして周りは俺に逆らえない。


理事長の息子である俺は

自動的にこの学校に入った。

なんの努力も勉強もせず。


担任に逆らっても気にしてない。

だって、俺は無敵だから。

理事長の息子で有る限り、担任も学校の教師も皆、俺に逆らえない。


なんとも言えない支配感。

優越感。


人が俺に泣きながら従う姿は

最高に好物。



気づいたら俺の周りには

俺の言うことを聞いてくれる奴らばかり。


今まで何人の奴らが

この学校を辞めていっただろう。


まあ、俺の言うことを聞かなかったからいけないんだろう。





榊原さかきばらさん、今日も素敵です!!」


「今日もかっこいい!!」


歩くたび、聞こえる声に俺はまた優越感に浸る。




学校を終えて俺はいつも通り、女と遊ぶ。

俺には金がある。体がある。この見た目がある。

頼んだら何でもやってくれる女が俺には沢山いる。



世界せかい〜、今日うち泊まってきなよ〜」


「ごめん、今日は親父帰ってくるから。それにそこまで深い関係じゃないでしょ、俺ら。」


「なにそれ!酷くない!?」


「そっちが、俺に寄ってきたんじゃん。俺は何も悪くねぇ。欲求満たしたいなら他の男をあたればいい

。俺の欲求が満たされたらそれでいいの。」



女は吐いて捨てるほどいる。

一人や二人捨ててもまた誰かが寄ってきて俺に愛を求める。


「何それ!最低っ!」


夜の街、ホテルから女が出て行く。



「さっきの人の名前、、何だったっけ?」


女なんてそんなもん。

それくらいの関係が一番いい。



「あー面倒くせぇ。」


時刻は20時を過ぎていた。


「暇だなぁー何かすることないかなぁー」


ブラブラと暗くなった街を練り歩く。


「っわ!」


ドンっと俺は誰かにぶつかった。


「痛っ!」



「ごめんなさい。。」


ぶつかったのは女だった。

身なりの制服は、たまたまうちの学校のだった。


「人にぶつかったら、下向いて謝ってていいの?」


「……」



「おーい、聞いてる?」


「あっ、、えっと、、とにかく、すみません!」



そのまま下を向いて歩いて行ってしまった。


「何だアイツ。。」



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