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しるし2(詩集)

イチョウ

作者: さゆみ


わたしの歩く道はわたしだけのものであって

誰人も重なることは出来ない

わたしは喜びも悲しみも共にして

たったひとりで立ち挑み 立ち竦む


それでもわたしは他人の喜びや悲しみに

感化されたりする 一喜一憂したりする

そしてときに自分が笑うよりも

あなたに笑ってほしいと思う


傲慢で自惚れで自己満足

それは行き場のない狭い道の色を

あなたに緩められたようで

ホッとしているのだろうか


イチョウの木を見上げる

凛々と鈴の音が落ちてゆく

道はたちまち輝き出して

まるでどこまでも続くように


人恋しくはないけれど

あなた恋しいと思う

わかってる

この道はやがて途切れてしまう

でも色が変わるだけ

また違う道が見えてくる

消えることなんてない


いつだってあなた恋しいと思う








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― 新着の感想 ―
[一言]  秋のイチョウ並木を歩いているときの切ない気持ちがうまく表現されているなあ、と思いました。
[一言] 秋っぽくて切ないですね……。
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