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-第32-暴走する力

相手の男性はロイとリナリアの攻撃をかすりながらも攻撃交わしている

しかし……徐々に防ぐのが厳しくなったのかロイ達の攻撃が男性に当たる

だが、男性は女性の前から動かず、仁王立ちを続けていた直後

男性の後ろから女性の声が響き渡る


「……我はここに追憶の記憶と共に汝の仇名す敵を打ち貫く

 その思いを受け継ぎ……ここに集え、ナイトメア・レイン!」


その言葉と共に闘技場の頭上に黒い雲が現れるが何も落ちてこない

しかし、何かの違和感を感じたロイはリナリアに言う


「下がるぞ」


「は、はい」


ロイの言葉に従い、リナリアが後ろに下がった直後

2人のいた地面が黒い闇が包み込む

だが、その闇は地面を動き……ロイ達目がけ追いかけてくる


「ちっ……」


ロイは舌打ちしながら後ろへ下がり続ける

しかし、その闇は動きを止めず、ひたすらにロイを追いかける

闇を止めるため、リナリアが闇に剣を振るうが手ごたえがなく

その剣を闇が包むと……持っている剣が動かないほど力があるのがわかる

その直後、空中で浮いていた闇から黒い大きな剣でリナリア目がけ振る

それに気づいたロイがジャンプしその剣を持っていた剣と槍で防ぐが

2つ武器は衝撃に耐えられず消え去る


「ちぃ」


間一髪その大剣をずらす事には成功するが

隙だらけなうえ、何も持っていないロイめがけ

相手の女性は詠唱を始める

その詠唱を止めるため、リナリアが女性目がけ駈け込む

しかし、相手の男性が女性の前に立ちはだかる


「とおさねぇよ」


それに足止めを食らったリナリアを余所に女性が詠唱した

ファイアーボールがロイに直撃し、ロイは吹き飛ばされる


「ロイ様っ!」


「よそ見してる余裕あるのかよっ!」


気が逸れたリナリアの隙を付き、男性はリナリアの武器を弾き飛ばし

武器の無くなったリナリアに男性は剣を構え、言う


「お前達の負けだ」


ロイは気を失っているのか動けず、リナリアは武器がない

それは絶体絶命とも言える瞬間

しかし、リナリアは立ち上がり拳を構える


「おいおい、やめとけよ……」


「邪魔」


「あ?」


相手の女性も溜息を付き、馬鹿なことを言っているリナリアに詠唱を始める

それを横目で見た男性は武器を構え、リナリアに斬りかかる

しかし、その2本は……見るも無残に音を立てて折れる


「なっ?!」


「邪魔だと言ったろ」


その言葉と共に男性の腹めがけリナリアの右手の拳が直撃し

さらにそのまま、右手を引き、相手の頭を右手で払う

それは最初の一撃で気を失った相手を吹き飛ばす動作


「あーあ」


その光景を闘技場の外で見たリーナが哀れみの眼で画面を見る

それが気になったミミリアはリーナに話かける


「……何? なんかあった?」


「流石に相手はやりすぎたかしらね」


「やりすぎたって……ロイの気を失わせた事?」


「それが一番というか、今のリナリアを止めるのは私でも無理」


「どういうこと?」


「……まぁ、見てなさい、暴走しかけの力を……」


その言葉に従い、ミミリアが画面を見ると

まるで今までのリナリアではない何かが……そこにいる


先程女性が放った地面からの闇を素手で掴むと

それを握り潰し、何やら小さな声で詠唱を始め

それにより現れた雷の槍を空中に投げると、その雲が消え去る

それを見ながらも女性は詠唱をやめない


「うち抜け! ファイア・スピア!」


炎の槍がリナリア目がけ放たれるが

その槍を右手だけで払い打ち払う


「……化け物」


それでもリナリアは足を止めず、徐々に女性に向けて歩く

その最中、女性が何発も魔法を放つがそれは……何度も弾かれる

結果……女性の前に辿り着いたリナリアは女性の首を掴むと地面に叩きつける

その時、女性は衝撃に耐えながらもリナリアの眼を見ると……

それは明らかに殺す気満々の眼、それを見て首を締められながら女性は叫ぶ


「……負けよ!」


その言葉に司会の男性が勝者を叫ぶがリナリアはその手を止めない

それはリーナが司会者の許可を貰い中に入り止めるまで続いたと言う

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