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1.友達0の腐女子です

腐女子とは、漫画・アニメ等の美少年同士の恋愛を愛好する女性の事である。

また、この嗜好をボーイズラブ(BL)・やおい(801)・腐趣味と呼ぶ。

「腐女子」という名称は「こんな趣味で興奮してる私達は腐ってる」と当人達が「婦女子」をもじって自虐的に自称したものが始まり。

ただし、あくまでも「男性同士の恋愛を妄想するのが好き」なのであって、現実のゲイ(同性愛)に好意的だとは限らない(むしろ全くの別物として区別していることが多い)ことには注意が必要である



私、羽島唯は、高校2年生の友達0の腐女子である。


「ふふっ…」


しまった。つい、声が出ちゃった


まぁ、今のは結構良かったし、しょうがないよね


今は授業中で、妄想タイム。その妄想があまりにもよかったから…


でも、誰も気づかない。みんな、先生の話を聞いてたり、眠たそうにしてる


私に誰も気づかないのは、私の座席が、窓側の一番後ろだから


そして、私には、友達がいないから


だから、だぁれも気づかない。つまり、ここの席は、天国!


友達とか、つくれる性格じゃないし、それに、一人のほうが自分の世界に閉じこもってられるから、好きなんだよね


好きな人とか、付き合いたい人もいない(むしろ、男子同士で付き合ってください)


まぁ、私は、そんな感じの学校生活を送っている


そんな私に、数週間後、恋が到来するなんて思いもしなかった…



お昼休み。やることは毎日一緒


お昼ご飯を食べて、読書して、妄想。これだけ


………今、便所飯だって思ったでしょ?


それが違うんだなー。教室なんだなー


トイレは女子が集まってメイクしてるから、落ち着いて食べられないんだよね。それなら、教室の方が大分マシ


「ごちそうさまでした」


私はお昼ご飯を食べ、すぐに本を取り出した


今読んでる本は、不良男子と地味男子のBL本。もちろん、ブックカバーつけてるよ


すんごい面白くて、また妄想が広がる♪


そのときだった


ふざけて遊んでいた男子の1人が、私の机にぶつかってきた


こういうことはときどきあるけど、大体の人はなにも言わずに行ってしまう


今回もそうだろう、と思っていた。が、


「!わりぃ!」


謝ってきた!一度も話したことない男子が!空気の私に!


「え…あ、は、はぃ…」


まぁ、友達0で人と上手に話せない私が、「ううん!大丈夫だよ!」なんて言えるわけもなく、聞こえない声で返事をした


そして、また、私は本の続きを読み始めようとした。けど…


「なぁ」


さっきの男子が話しかけてきた!なんで?!


「…え」


「ごめんって!」


また謝ってきた。多分、さっきの返事が聞こえていなかったからだろう


さっきは急に話しかけられて、よくみなかったけれど、顔をみてみると、見たことのある人だった


名前は知らないけど、確か、クラスのリーダーみたいな人で、男子にも女子にも人気な人


顔は、すっごいかっこいいってワケじゃないけど、整った容姿で、女子ウケもよさそう


(…受けだな。「や、やめろ!」とか抵抗しつつ…)


って、そんなこと考えてないで、今は現実を見よう


なぜ、クラスの人気者が、クラスの空気に話しかけてくるのか


「もしかして、怒ってるか?」


いやいやいやいや、謝ってくれた人に怒るなんてそんなことないです!マジで!


「あ、えと、いえ…」


こんな人に、私はどう対応したらいいのでしょう神様仏様お助けくださいいいいいいいいいいいい


「そっか!ならよかった!全然返事してくれないから、ぶつかって怒ってんのかと思った」


…そんなことで私に話しかけてくれる人、高校入ってから、いなかったな


「じゃあな!」


走り去っていった…。なんていうか、ゲリラ豪雨みたいな感じの人だな


こんなこと、高校生活最初で最後の出来事かもしれないなー…

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