第1話 冒頭シリアスっぽくしたのにどんどんコメディ風に……
テスト期間中に投稿。ぬこ機能です。
ぎゃゃあああああああ!!!!!!理数系の問題が全く解けねえええええええ!!!!!!ぐはあっ!ぶべらっ!(吐血)
と言うわけで現実逃避するために投稿したぬこ機能ですが、皆さんあたたかい目で見守って下さい。
暗い。明るい。が連続で起こり視界がチカチカする。
身体がどんどん冷たくなる。けど周りを流れる液体は燃えるように熱い。
痛い。が、身体は弛緩して言うことをきかず、痛みも無くなってきた。
何があったんだっけと考えているうちに、だんだんと思い出してきた。
確か…転がったボールを取ろうとした男の子が道路に飛び出してトラックにひかれそうになったのを庇った………気がする。
物思いにふけっていると、意識が上に引っ張られるような感覚が…。このまま昇天かぁ~。行くなら天国がいいなぁ~。なんて思いながら昇っていく意識に身を任せる。そして、全てがブラックアウト。
-の筈だった。
無くなると思っていた意識が一向に無くならない。それどころか、逆にハッキリしてきた。
『生きているのか』という淡い希望を乗せて、目を開けてみると…。
真っ暗だった。
先程のように目を瞑っているから、暗い。ではなく、周りには何もないの方が正しい。そんな場所に立っている。いや、漂っているや、浮かんでいるという感じで、気を抜くとそのままどこかに流される。もしくは、真っ逆さまに落ちていきそうだ……………否!落ちている!しかも頭から!さっきまでの妙な浮遊感が嘘かのような速さ。耳元ではゴゥゴゥと風の音がしている。
既に彼の目は割と近くにある地面を捉えているようで、腕で顔を守るように交差している。そんな事は気休めにもならないことは、彼も分かっているのだが……。
ドゴオオオオオオオオン!!!!
とてつもない轟音と衝撃。生身の人が受けてただでは済まない。というより死ぬ。
しかし………。
「いったあぁ~」
生きていた。無傷で
彼は立ち上がり、身体が無傷であることを確認すると、今度は自分が落ちた地面を調べ始めた。彼が今立っている地面は緑を基調としたステンドグラスのような物であり、地面というより足場である。あの衝撃でひびの一つも無いところから、相当頑丈な物だと考えられる。いや、彼が無傷である事を合わせて考えると、頑丈云々の問題では無いようだ。
ここにいても意味が無いと彼は思ったようで、先に進むことに。
足場の端には、これまたステンドグラスで出来た階段があり、階段を上がった先には赤色を基調とした先程と同じようなステンドグラスの足場が。さっきと違うのはステンドグラスの色と…もう、先が無いこと。つまり、行き止まり。どうすることも出来ないのでとりあえず心を落ち着かせることに。
「どこなんだろう、ここ。それに、このステンドグラスは?」
とりあえず、最大の謎を呟いておく。
「そのステンドグラスは私の趣味だよん」
「えっ!?」
突如後ろから声がして振り返ってみると、真っ黒なコートを着てフードを目深にかぶった人が立っていた。さっきまで誰も居なかったはずなのに。
「あ、えーと、どちら様ですか?」
「人の名前聞くときは、自分からって言わない?」
「そうですね。僕の名前は神谷 鈴音と言います」
「リンネ君ね。まあ、知ってたけど。」
「じゃあ、何で聞いたんですか!?ていうか、何で知ってんですか!?」
「まあまあ、そうカリカリしない。」
「いや、してないですけど。それと、僕は名乗ったんですから、あなたの名前を教えて下さいよ」
「あー、名前は無いわね。それと、私は神よ」
そう言って、神を名乗った人は被っていたフードを取った。
神は女性だった。端正な顔立ち、背中あたりまで伸ばされた美しい金髪、コートで隠れて見えないが多分スタイルはいいのだろう。所謂美人で、身長はリンネより頭一つ分高かった。別に神が大きい訳ではなく、リンネが小さいのだ。
「身長:158cm 体重:40kg
頭はどちらかと言えばいい方。努力型の天才。
顔は……カッコよくない。というより可愛い母性本能をくすぐられるよう」
「急に何ですか!?喧嘩売ってんですか!?人が気にしてることを……」
そう、彼は小さいことと、中性的な顔(むしろ女の子)を気にしているのだ!!
可愛いは正義!!
「うるさいっ!!」
「っ!?どしたの?急に上に向かって叫んで」
「あ、何だか叫ばなきゃいけない気がして……」
驚かせてしまったとリンネは反省する。
「幾つか質問していいですか?」
「どうぞ~」
「一気に言うんでちゃんと答えて下さい。
1つ、ここは何処ですか。2つ、僕はどうなったんですか。3つ、これからどうなるんですか。以上です」
真剣な顔で矢継ぎ早に質問するリンネ。
「そうね。1つ目は、ここは生と死の狭間。私は『黄昏の間』って読んでる。2つ目、あなたは1度死んだ。3つ目、これからあなたは、あなたがどうするかを選ぶ。以上」
真剣なリンネに対し、神も真剣に答える。先程のおちゃらけていた時とは全く違う態度に若干驚きながら再び質問する。
「死んだのは分かりました。では、何故こんな所へ?」
「実は、リンネ君が庇った男の子が死ぬはずだったんだけど」
「じゃあ、良かったじゃないですか」
「へ?」
「だって、元々死なさないために庇ったんですよ?それで死ななかった。ならいいじゃないですか」
リンネの言葉に怪訝の表情になるが、それもすぐに嬉々として表情になり。
「リンネ君って面白いね♪」
「むぅ……そんなこと無いです。いたって普通ですよ」
「でも、普通は誰かの為に死んだからって誇れないよ。それは誰かの役に立つと同時に、他の誰かを傷つけたり、悲しませてるんだよ」
「んー……。よく分からないです」
「うん。そう言うと思ったよ。まあ、これから知りなさい」
「はいっ!」
そんな事を言う神にリンネは母性のようなのを感じる。それと同時に小さな違和感も感じる。
何だろう……。んー………………あっ!
違和感が何なのか分かったリンネは
「これからってどういう事ですか?」
リンネはもう死んでるのだ。これから知るもへったくれも無い。
「さっきも言ったけど、君には選んでもらうわ。転生のチャンスを得て違う世界で第2の人生を歩か、魂だけ残ってここで何をするでも無く消えるまでひたすら待つか。どうする?」
「それって軽い脅迫ですよね。答えはもちろん前者です。まだ、人生の半分も過ごしてないんです。早く大人になって縁側でお茶を飲みながらゆっくりしたいです!」
ちなみにリンネは17です………
「ずいぶんおっさん臭いね……。で、どんな世界に行きたい?リンネ君の事気に入っちゃったから、なんでも応えたげる」
なんでも!?これはラッキーだ!と、小さい頭をフル回転させる。
何か言い案はないだろうか。んー………。あっ良いこと思いついた!
「じゃあ、どっかの世界行っても言葉が通じるようにして下さい!」
すごいこと言った!と言った感じで誇らしく胸を張るリンネ。あまりにショボすぎる願いに拍子抜けして唖然とした顔をする神。
「そんなんでいいの……?もっと、ほら、最強にしてくれとかさぁ。おっきい願いにしないの?1つとは言わず2つ、3つ言ってもいいんだよ?」
「そういうのもいいですね。でも、ぼくは努力型なんで、これだけでいいです」
「じゃあ、これから行く世界はどんなのがいいの?」
「それは、適当に決めちゃって下さい。自分じゃ決められないだろうから」
「ホントにいいの?じゃあ、今回は……ダーツで決めちゃいます!!」
ダーツ?……………今回は……………?こんな事ちょくちょくやってんのかな~。ひまなのかな~。
心の中で小さく悪態ついていると、神が何処からだしたのかダーツの丸い奴とダーツの矢を持ってきた。ただ、そのダーツに書かれている字が、……………細かい、細かすぎる…………。ていうか字見えないし………。しかも、形が某フレンドパークみたいだ……。
神が回っている的に向けて矢の狙いを定めていると。『パ~ジェ~ロッ パ~ジェ~ロッ』と、何処から度もなく例のあの歓声が……。
「たわしはやめて下さいよ」
ヒュッ トスッ
子気味の言い音が鳴り、神が的の方へ向かう。
「ごめん。たわ「し、なんて言わないですよね」うん。ごめん……」
まったく、どの世界に行くかなのに、たわしじゃないですよ。
「で、どんな世界何ですか?」
「うーん。魔法が使えたり、戦いがあったりするけど、まあ、ましな方。」
ましな方って事はろくでもないものが候補に入ってたのか。
気になって近づいてみると
『魔界・魔王の部下・ゾンビ・地獄・……』
ホントにろくでもないものばっか……。まあ、まともなのに当たっただけよしとしますか。
「行き先決まったわけで、他の詳しいことは向こうでおいおい説明してくから。じゃっ、行ってらっしゃ~い!」
行ってらっしゃい、と言われてもどこに行けばいいのか………
周りをきょろきょろ見回すと、先程は無かった扉が
「この扉の向こうに行けばいいんですね。じゃっ、行ってきま~す!」
作「やあ、リンネく……」
リ「とりゃあ!!」
作「ぐはあっ!いきなり何すんだ!」
リ「何が“かわいい”だよ!いろんなとこで言い回って!」
作「まあまあ(^O^)/」
リ「『まあまあ(^O^)/』って何だよ!なんか腹立つ!!」
作「と言うわけで、次回!異世界へGO!!そして危機!?乞おうご期待!」
リ「人の話を聞けーーーーー!!!!」