表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

転生してえ

「はあ、転生してえ」


 吉田健志、47歳独身、三年前に両親が自動車事故に巻き込まれて他界。

 今は両親の保険金と事故の慰謝料でのんびり引き篭り生活を送っている。


 おい神様、見てるならこんなラノベ展開の最適人材なんてそうそう居ないんだから、サッサっと転生させろよ。


「おっと、今日はジャソプの発売日だったな」


 サッと上着を羽織って外に出ると、大通りを挟んだコンビニへ向かった。


 コンビニ店員のおざなりな挨拶を聞き流して店を出る、ちょうど歩行者信号が赤に変わった所で道に出ようとしている婆さんがいた。


「危ないぞ!」


 さっと婆さんの腕を引いて歩道へと戻すと、運動不足で弱っていた俺の体がバランスを崩して道路へと飛び出した。


 目の前に迫るトラック。


 俺の頭の中には『これでやっと転生できる』と言う考えだけが浮かんでいた。



「あっ、目が開いたよ」


 俺の顔を上から見下ろす二人の人物の顔は、良く知っているが初めて見る顔だった。


 金髪で碧眼、耳が尖って整いすぎた顔立ちのエルフ。


 じんわりと転生した事を実感する。


「待ってたよー、健志くん」


 途端に覚醒する前世の記憶。


「チッ!」


「健志くん中々転生して来ないからさぁ。お父さん達三百年も待ってたよ」


 ウチの家系は代々転生しては同じ家族とばかり暮らしているのだった。


「はぁー、たまには違う家族の元に転生してぇ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ