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関羽、様子がおかしくなるのこと

お釈迦様の命により完全なる妖怪の姿に戻るため桃香の望みである『平和な国作り』に協力することになった元悟空の一刀


だが愛紗だけがそれを認めず、怒りながら一人になったところを熊の妖怪である黒風怪(こくふうかい)に囚われ入れ換えられてしまう。


はたして桃香達はどうなってしまうのだろうか


そしてそうとは知らず┅


一刀「愛紗! 愛紗! 愛紗!」


一刀は許可されていないというのに関羽の真名である愛紗を連呼しまくった。


普通ならば殺されるどころか骨まで砕かれまくっても文句が言えないのだが


愛紗「だから何だと言うのだ。言いたいことがあるならはっきりと言え」


この愛紗は黒風怪が化けた偽者であるため真名の意味を知らず無断で真名を呼んでも何もなかった。


桃香「どうしちゃったんだろう愛紗ちゃん!?」


鈴々「いつもの愛紗ならお兄ちゃんの首をはねた後、微塵切りにしてもおかしくないのだ!?」


普段の愛紗とは違う言動に二人が驚くなか


一刀「こりゃいいや、愛紗も俺のこと認めてくれたってか」


付き合いの短い一刀だけが異変に気付かなかった。


そして調子にのった一刀は


一刀「それじゃあ次は┅、おっぱい揉みだぁーっ!」


むにゅんっ♪


後ろから愛紗のおっぱいを揉んでしまった。


桃香「な┅何やってるの一刀さん!? ほら早く謝って!?」


普通ならば即殺されるのだが


愛紗「こらっ、いきなり後ろから揉むでない。転んだらどうしてくれる」


愛紗は少し注意をしただけで激怒しなかった。


桃香「愛紗ちゃんったら絶対おかしいよね!?」


鈴々「愛紗だったらお兄ちゃんが揉む前にボコるのだ!?」


愛紗と付き合いの長い二人が愛紗の豹変に驚くなか


一刀「・・・」


一刀は何かを感じていた。


愛紗「それより桃香様、今日は疲れましたし、あの洞窟で休みましょう」


桃香「えっ!? そ┅そうだよね!?」


愛紗の豹変に驚きながらも洞窟で休むことに賛成する桃香であったが


その洞窟の奥には┅


愛紗「うぅーっ!!」


黒風怪によって拘束された本物の愛紗がいた。


愛紗「(このままでは桃香様が危ない!? というか先程から感じているこの怒りは何だ!?)」


その怒りは一刀が許可されていない愛紗の名を言いまくっていることだとこの時の愛紗は気付かなかった。


そして目の前にいる愛紗が偽者だと気付かず


桃香「結構広い洞窟だね」


鈴々「奥は深そうなのだ」


愛紗「一晩過ごすにはもってこいの場所でしょう」


愛紗「(ぐふふっ、もうすぐ劉備の肉が食える♪)」


そして更に奥に進もうとしたその時


一刀「もうやめようぜ黒風怪」


バンッ!


一刀が愛紗に向けて黒風怪と言った。


愛紗「こ┅黒風怪!? 何を言って┅!?」


一刀「悪いが俺は妖怪の気配を感じることができてな、お前に僅かながら妖怪の気配を感じたんだよ」


そう。元が妖怪である一刀は微力であるが妖怪の気配を感じることができるのだ。


桃香「って、それなら最初から言ってくださいよ!」


一刀「悪い悪い。ハッキリした確証がなかったからな、でもさっきのでハッキリしたんだ」


一刀が目の前にいる愛紗が偽者であるとわかった切っ掛け


それは┅


一刀「本物のおっぱいはもっと揉み心地がいいんだよ! お前のように少し固いわけがないんだ!」


おっぱいの揉み心地であった。


桃香「(この人、最低だ)」


少しは上がった一刀に対する好感度が一気に下がった桃香であった。


すると


愛紗「ちぃっ! 見破られたならもうこんな変装は必要ないな」


バサッ!


愛紗は服を脱ぎ捨て


一刀「おっほぉーーっ!!」


桃香「見ちゃダメですーっ!!」


一刀が興奮するなか


ズズズッ┅


黒風怪「そうとも! 俺は黒風怪様だ!」


愛紗の姿が黒風怪へと変化した。


鈴々「愛紗が熊になったのだ!?」


桃香「本物の愛紗ちゃんは何処へやったんですか!?」


黒風怪「安心しろ、奥に捕らえている。劉備、貴様の肉を食べた後で解放してやるから大人しく食われな!」


桃香「えぇーっ!?」


黒風怪の目的が自分を食べることに驚く桃香


そして黒風怪は桃香に迫るが


一刀「そうはさせるかよ!」


ジャキンッ!!


一刀は悟空の姿に変わった。


一刀は桃香達を妖怪の手から守る時のみ元の妖怪の姿に戻れるよう体を制限されていた。


そして


悟空「おらぁっ!」


黒風怪「へぶぅっ!?」


ドカァッ!!


黒風怪は悟空の一撃を食らって気を失うのだった。


鈴々「お兄ちゃん、すごいのだ!」


桃香「あんなに早く決着をつけるだなんて!?」


短い付き合いだが悟空らしくないと感じる桃香


すると


悟空「さぁて、早く奥にいる関羽を助けないとな♪」


スキップしながら洞窟の奥にいる愛紗を助けに向かおうと動く一刀を見て


桃香「あっ!?」


桃香は察した。


・黒風怪は愛紗の服を盗んだ。


・つまり本物の愛紗は服を着ていない可能性がある。


・そして悟空は愛紗の半裸姿を見ようと企んでいる。


それを察した桃香は


桃香「ダメぇーっ!!」


ドンッ!!


悟空を強く押した。


その瞬間!


ドッカァーーンッ!!


悟空「ぐへぇっ!?」


悟空の体は洞窟にめり込んでしまった。


悟空は妖怪の姿になっても桃香に対しては弱くなるようになっていた。


桃香「鈴々ちゃん、今のうちに愛紗ちゃんを助けに行って!」


鈴々「わかったのだ」


悟空「か┅関羽のおっぱい~!?」


そしてその後、愛紗は下着姿であったが無事に救助され、戦いが終わったことで悟空も一刀の姿に戻った後


愛紗「あぁ、なんだ。桃香様を助けてくれたことには礼を言わせてもらう」


愛紗は一刀に桃香を助けてくれたことに対してお礼を言い、更に!


愛紗「褒美として私の真名である愛紗を預けよう。勘違いするなよ! 桃香様達が預けているのだから私も預けるのだからな!」


ツンデレながらも愛紗は一刀に真名を預けた。


一刀「愛紗┅」


と、ここで終わればよかったのだが


愛紗「それはそうと貴様、鈴々から聞いたが私が真名を預ける前に散々真名を呼んでいたようだな」


一刀「げっ!?」


確かに一度ならまだしも調子に乗った一刀は真名を連呼していた。


愛紗「本来なら殺してやりたいが今回の件によりボコボコで済ませてやるから感謝するがよい」


そう言いながら得物の青龍偃月刀を握る愛紗


一刀「お┅俺が言ったのは愛紗に化けた偽者であって本物に対して言っては┅!?」


愛紗「問答無用だ! この馬鹿者ーっ!!」


一刀「ぎゃーっ!?」


ドガバキボコォッ!!☆ミ


一刀は愛紗にボコボコにされるのだった。


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